2022.01.07 Jewellery Column

ダイヤモンドの選び方と、評価基準“4C”について

硬い鉱物で、キラキラしていて、ジュエリーに留まっているもの。ダイヤモンドといえば、そんなイメージをお持ちではないでしょうか?

 

婚約指輪結婚指輪に留めるダイヤであれば、石選びも失敗したくないですよね。


今回はダイヤモンドを選ぶときのコツをお伝えします!

 

 

ダイヤモンドを選ぶときに考えたいこと

 

ダイヤモンドは、自然が作り出すものゆえの個体差があります。


そのひとつひとつを"GIA"という国際的な専門の鑑定機関で詳しく評価しています。

 

ダイヤモンドの品質評価基準"4C"とは?

 

 

様々な形のダイヤモンドがある中で、ダイヤモンドの代表的なフォルムであり、もっとも評価基準が細かいのが『ラウンドブリリアントカットダイヤ』です。ダイヤモンドと聞いてみなさんがイメージされる円錐の形をしています。

 

ここでは、ラウンドブリリアントカットの評価について記します。

 

 

4Cにおいて確認したいポイント その1 - Calat(カラット) -

重さの単位であり、ダイヤの大きさに直結する部分です。

 

海外では、ダイヤの大きさを一番に重視するので、1ct超えなどとにかく大きなダイヤが好まれますが、日本では全体的な質にこだわって、サイズは0.2〜0.3ctを選ぶ傾向にあります。

 

さらには、普段使いやお洋服との相性から、より控えめな0.1ctやそれ以下のサイズを選ぶお客様や、リングアームにもちりばめたメレダイヤとのバランスから、0.5〜0.8ctを選ぶお客様など、ダイヤを選ぶ基準はさまざまです。

 

 

4Cにおいて確認したいポイント その2 - Color(カラー) -

こちらも自然が作り出すものゆえ、色味がついている場合があります。


アルファベットの「D〜Z」の23段階で評価され、「D」に近いほど無色透明に、「Z」に近いほど黄色味を帯びた色がつきます。

 

ブライダルリングに相応しいとされるのは、「D〜H」のカラーグレードのもの。しかし、これは指輪によっても変わります。

 

土台となる金属がイエローゴールドピンクゴールドであれば、「D」カラーではなくてもダイヤの色味はそこまで目立ちません。「G〜H」カラーであっても十分に綺麗な仕上がりになります。

 

反対に、プラチナで指輪を作る場合は、「D〜F」カラーのダイヤが美しく映えます。

 

 

4Cにおいて確認したいポイント その3 - Clarity(クラリティ) -

ダイヤの透明度に関わるグレードです。

こちらも自然が作り出すものゆえ、ダイヤに内包物や表面に小さながキズ入っている場合があります。


内包物もキズも何もない状態から、肉眼で発見できる状態まで、11段階にグレードが分けられています。

 

内包物やキズが何もない、もしくはごくわずかなものは、とても希少価値が上がります。一生もののブライダルリングに用いるダイヤとしても、透明度は高い方がオススメです。

 

 

4Cにおいて確認したいポイント その4 - Cut(カット) -

自然から生まれるダイヤにたいして、人間が唯一手を加えられる部分でもあります。

5段階の評価に分けられていて、特にithの婚約指輪は最上級の"Exellent(エクセレント)"のみを使用してお仕立てしています。

 

そのほかのグレードは、指になったときには見えづらくなってしまうこともありますが、

カットはダイヤの輝きに直結する部分であり、その違いは専門の鑑定士でなくても目で見てわかります。

 

"Exellent"の評価でも十分に綺麗なカッティングを証明していますが、さらに上級の"3Exellent(トリプルエクセレント)"ならば、美しい輝きを最大元に引き出されています

 

どのグレードを重視するかは、人それぞれ

 

ここまで4つのポイントをお伝えしましたが、

ダイヤを選ぶときには、このすべてのポイントを抑えないといけないわけではありません。

 

すべてのグレードが高い評価のダイヤはその分希少価値も高まります。

 

大きさを重視するのか、色味や透明度などのピュアさを重視するのか、指輪になったときの輝きを重視するのか、選び方は人それぞれです。

 

ダイヤとの出会いも一つの縁なので、直感を頼りに選んでみるのも良いです。

 

せっかくの一生ものになる指輪だからこそ、こだわって選ぶことができたら想いの込もった指輪に仕上がりそうですよね。

 

 

 

ちなみに、ブライダルリングに相応しくないと評価されたダイヤは、どうなってしまうのでしょうか?

 

ブライダルリングに石留めされなかったダイヤには、様々な道がありますが、多くはファッションジュエリーに使用されたり、ダイヤの研磨や、ガラス・金属の加工に使用されたりしています。

 

ダイヤモンドの種類

ダイヤの種類は、実は多様にあることをご存知ですか?

 

まず代表的なのは上記でお話しした「ラウンドブリリアントカット」で、ダイヤを最大限に輝かせるために考案された、カット面が58面もあるカッティング方法です。

 

他にも、さまざまな種類があります。

 

・長方形の「エメラルドカット」

・正方形の「プリンセスカット」

・涙形の「ペアシェイプ」

・ハート形の「ハートシェイプ」

・アンティークな「ローズカット」 …など

 

作りたい指輪の雰囲気に合わせて、ダイヤの種類を変えてみても素敵に仕上がるかと思います。

 

 

シェイプのほかに、カラーダイヤに変えてオリジナリティを出す方法もあります。

 

透明なダイヤのほかに、イエローダイヤやピンクダイヤ、ブルーダイヤやブラックダイヤなど、個性豊かです。

 

同じ形・大きさのダイヤを指輪の表面にずらりと並べて作る、「エタニティリング」も近年人気を集めるデザインのひとつです。

 

(写真左:メインのダイヤがプリンセスカットダイヤ / 写真右:エタニティリング)

 

 

指輪に留めるダイヤの形や色味も、お客様のご希望に合わせて変えることができるのもオーダーメイドならではですね。

 

「派手にはしたくないけど、ちょっと人と違うものにしたい」

 

そんなデザインもithでなら叶えられます。

ぜひお気軽にアトリエへ足を運んでみてくださいね!

 

 

つくり手 櫻井

 

ご参考:

ダイヤモンドについて

エタニティリングについて

ダイヤモンドで叶える自分らしい結婚指輪

 

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