WEBの検索やInstagramで結婚指輪を探している際に、
ithを見つけていただきました。
アトリエがお近くにないため、オンラインアトリエにお越しいただき、指輪づくりをしました。
指輪の形を揃えることによって、お二人それぞれのアレンジの幅が広がり
お揃い感と個性、どちらも叶えることができるデザインになりましたね。
ベースの形はお揃いのS字
お二人の指輪が、“お揃いのデザイン”であることが大切なポイントの一つでした。
ベースとなる指輪の形を揃えることで、
お揃い感をなくさずに各々の個性を表現することができます。
お二人にお選びいただいたのは《ヴィバーチェ》。
S字カーブの形状を気に入ってくださいました。
S字カーブは、薬指に添うように形作られています。
実際にご試着されてみて、
着け心地がとても良かったことを私にお話しくださいましたね。
お二人の指の形にも、とても合っていました。
重ね着けの相性もバッチリでしたね。
《ヴィバーチェ》をベースに、お二人の個性を表現していきました。
異なるアレンジで出す個性
お二人は《ヴィバーチェ》の、2つテクスチャを施せる点も気に入ってくださっていました。
《ヴィバーチェ》は、S字の形に沿って2本ラインが入ったデザインです。
手のひら側と手の甲側で、2つのテクスチャを施すことができます。
キラリと輝く鏡面仕上げとホーニング加工の
深いマットのコントラストが、デザインを引き締めています。
ヴィバーチェのラインもはっきりと見て分かるため、
S字カーブの動きも強調されていますね。
女性は、ダイヤが入ったデザインがお好きでした。
しかし、
“王道な輝きも大切だけど、ありきたりになりたくはない。
どこか人と被らない部分が欲しい” というご希望もありましたね。
そこでお選びになったのは、スターダスト加工。
金属自体が、星のように輝くテクスチャです。
ダイヤモンドとはまた違う、
金属の輝きが指輪の表情を豊かにしてくれました。
お揃い感とお互いの個性のバランス
男性はホーニング加工、女性はスターダスト加工をそれぞれに施しましたが、
どちらもマット加工の一つです。
テクスチャ自体は異なりますが、
雰囲気はどこか似通う部分があります。
お揃いのポイントを増やしました。
流れるようなラインが、細かな粒で強調されて
繊細な印象を与えてくれています。
お二人でたくさんご相談いただけたからこそ、
お互いの好みや、大切なポイントを叶えたデザインになったのだと思います。
たくさんの想いが詰まった指輪になりましたね。
これから指輪とともに素敵な思い出を作ってください。
末永いお幸せをお祈りしています。
つくり手 小野寺