テクスチャ Texture

リング表面を装飾するテクスチャ

槌目系、彫り系、表面加工(つや消し、ヘアライン)などの技法があります。槌目の他に、溝を彫ってつける飾り彫りや、質感の異なるつや消し・マット加工など一つのテクスチャをシンプルに入れたり、複数のテクスチャで、より深みのある質感に重ねることもできます。

鏡面

鏡面

鏡のように反射するまで、繰り返し表面に磨きをかけて仕上げるテクスチャー。上品な雰囲気や華やぎは、結婚指輪ならではの特別感を引き立てる。
ロール状の紙ヤスリをリューターの先端にセットし、目の荒い紙ヤスリから磨き始める。徐々に紙ヤスリよりもフェルトや布等に含ませた目の細かい研磨剤に持ち変えながら、指輪のフォルムを崩さないよう根気よく作業を繰り返して完成させる。プラチナとゴールドでヤスリをかけたときの感触に違いがあり、扱う地金に応じて力加減・工具の当て方をコントロールする必要がある。

つややかな光沢は、オーソドックスで結婚指輪らしい印象。日常の愛用で生まれる小傷により、徐々にマットな風合いへ経年変化するため、お二人の歴史とともにテクスチャーを育てていくのも楽しみ方のひとつ。磨き直しのアフターケアにて、新婚時の光沢を取り戻すことも可能。
ホーニング

ホーニング

ithのマットの中で、最もつやを抑えたテクスチャー。深みがあり、指輪の輪郭や地金の色味がはっきり見える。
サンドブラストという機械を用い、指輪に空気とともに微細なガラスの粒子を吹き付けて加工される。
スターダスト

スターダスト

キラキラと華やかなテクスチャーで、宝石なしでも指輪の輝きを楽しめる。
ダイヤモンドのキューレット(先端の尖った部分)を、指輪の表面に何度も打ちつけ細かな凹凸をつくる加工。
金属よりもダイヤモンドが硬いため、凹んだ部分の金属は磨いた後のように輝く。
槌目(秋)

槌目(秋)

秋のうろこ雲のような、繊細で抑揚のある槌目模様。
専用の金槌の打面に予め細かい凹凸を施し、金槌で指輪を叩くと小さな槌目と同時に、ithオリジナルの鈍い光沢を残したマットテクスチャーを転写させて作り出す。
槌目の凹凸とつや消しの陰影が、指輪に奥行きを感じさせる。
ヘアライン

ヘアライン

鏡面とホーニングの中間ぐらいの、程よく光沢が残るセミマットな質感。細かい横線の筋が髪の毛のようなのでヘアラインと呼ばれる。
スポンジ状のヤスリを用いて表面を一定方向に削るためラインを強調する効果があり、カーブなど流れのあるデザインと好相性。
メーゼ

メーゼ

細やかな線が柔らかく輝く、上品な光沢感のithのオリジナルのセミマットなテクスチャー。
規則的な格子状の線を、超硬ヘラの先端を用いて職人が一本一本施して仕上げている。
ネーヴェ

ネーヴェ

ランダムな繊細な曲線が、ニュアンス豊かなに輝くithのオリジナルのセミマットなテクスチャー。
超硬ヘラの先端を用い、職人がくるくると不規則な線を手作業で施しながら完成させる。