お二人がithにご来訪されたのは、
少しずつ暑さの増してきた6月のことでした。
ご相談内容は、お二人のご結婚10周年記念の指輪の制作。
今の結婚指輪に重ねてつけることができる、女性の指輪をお探しでしたね。
ちょうど6月4日に10周年を迎えた吉祥寺アトリエへ
お越しいただけたことに、不思議なご縁を感じました。
重ねて着けて楽しめるカーブ形状の指輪
女性のご希望は、結婚指輪と重ねられるデザインで、マットのテクスチャのもの。
それを手掛かりに指輪をご試着していただきました。
細身で華奢なデザインは、結婚指輪と重ねてつけてもお手元に馴染みます。
重ね着けをした時に少し隙間が生まれて抜け感が生まれるのも、
女性のお気に入りのポイントでしたね。
記念日にちなんだアレンジ
マット加工が施されたリングをたくさんご試着していただきました。
たどり着いたテクスチャは、
お二人のご入籍月は11月で、女性のお誕生月でもあるとのこと。
秋空に浮かぶうろこ雲がモチーフの《槌目秋》は、
秋に大切な記念日の重なるお二人にぴったりでしたね。
《マルカート》は元々ダイヤモンドが9pc留まったデザインですが、
10周年の記念に合わせて10pcにアレンジいたしました。
また、お内石にはお子様のお誕生石もお留めしています。
指輪の内側も賑やかで、ご家族の皆様のつながりを
感じられるようなデザインですね。
お二人がご結婚されてからのストーリーも感じることができる
素敵な指輪が完成しました。
じっくり試着を重ね、お二人で作り上げたデザインの指輪
アトリエでたくさん指輪をご試着していただきながら、
「早速、指輪を連日着けています」と女性からメッセージをいただき、
担当したつくり手として本当に嬉しく思いました。
10周年の節目を彩る新しい指輪が、
これからのご家族皆様の幸せを
優しく見守ってくださいますようお祈りしております。
つくり手 田中