2024.04.10 Jewellery Column

職場で着用OKな婚約指輪のデザイン選びと、着用NGな職業について

結婚の約束の証として、プロポーズの際に男性から女性に贈る婚約指輪。憧れる方が多い一方で、日常生活で身に着ける結婚指輪に比べて華やかなデザインが多く、タンスの奥にしまいっぱなしになりそうだと心配される方もいらっしゃいますよね。

 

さらに、職場に身に着けて行けるかどうか悩まれる方も多いのではないでしょうか?


婚約指輪は二人の気持ちを形にする特別なジュエリー。だからこそ、ちゃんと身に着けられればお互いに嬉しいですよね。今回は、職場でも着けられる婚約指輪について、詳しく解説していきます。

せっかくの婚約指輪、仕事中も身に着けられますか?

大切なパートナーから贈られた婚約指輪は、見ているだけで幸せになりますよね。できることなら常に身に着けていたいものですが、仕事中に着けていいのかきになるところですよね。


医療系や飲食系など厳格な衛生基準がある職業の場合、仕事中にジュエリーを身に着けることは難しく、婚約指輪はもちろんのこと、結婚指輪も禁止されていることが多いです。


服装が自由な業界では、婚約指輪を着けていても問題視されることは少ないはず。しかし、ビジネスの場でTPOをわきまえないファッションは禁物です。「常識がない人」と思われないよう、婚約指輪の着用やデザインに配慮しましょう。


職場での婚約指輪の着用ルールは、職種やシーン、そして企業風土や関係者の雰囲気にも大きく左右されます。自分だけで判断するのが不安な場合は、先輩や上司に尋ねてみるのも一案ですね。

 

仕事中に婚約指輪を着けられるかどうかは、職業に応じて傾向があります。ご参考までに、業種ごとにまとめてみましょう。

 

> ithの婚約指輪一覧はこちら

どんなデザインでもOK

婚約指輪に留まるダイヤモンドは、上品でラグジュアリーな印象を与えます。そのため、高額取引や高級品を取り扱う外資系企業では、婚約指輪が許されていることが一般的なようです。


普段から華やかなジュエリーを身に着けることが多い、時計や宝飾品を扱う職種の場合も、着用さえ認められていればデザインを問われることは少ないでしょう。


おしゃれを生業にする中で、美容関係の職業は婚約指輪を外す方が多いと言えます。美容師などは、お客様の髪や肌に触れることが多い点はもちろん、カラーリングで薬剤に触れる機会もあるため、安全と指輪のコンディションを保つ観点の両面から着用を控えた方が無難です。


デザイン次第ではOK

婚約指輪結婚指輪に比べ、華やかで目立つデザインが多くなっています。そのため、結婚指輪がOKな職場でも、婚約指輪は禁止もしくは着けないことが暗黙のルールとされている場合もあるようです。


教師や公務員は、結婚指輪は基本的に着けてもよいとされています。しかし、派手なデザインの指輪は教育や事務手続きの場にふさわしくありませんよね。結婚指輪と同じようなシンプルなデザイン婚約指輪であれば、問題ないと言えるでしょう。不特定多数の人を接客するホテル勤務の場合も同様です。


バス・電車の運転士やタクシーの運転手は、運転の邪魔にならず、手袋の着脱で引っ掛からないタイプであれば着用可能な場合もあります。

婚約指輪の着用NG

指輪によって相手に怪我をさせたり、脱落による混入の危険性がある職場では、婚約指輪はもちろん結婚指輪も禁止されています。


看護師・介護士など、医療従事者やケア関係の仕事に就く方は、患者さんや利用者さんの身体に触れる機会が多いですよね。指輪が引っかかって身体を傷つけてしまっては一大事です。赤ちゃんや小さい子どもを相手にする保育士も同様です。


また、飲食店において、料理に異物が混入することは最大のタブーです。そのリスクを減らすため、婚約指輪の着用は控えましょう。


精密な機械を扱う工場勤務や技術者・研究者の場合、指輪によって思わぬ事故を引き起こしてはいけませんし、薬品による変質も避けたいところです。


手を酷使したり力を使う機会の多い職業も、現場で指輪が破損する可能性があります。自分の身や周りの安全を守るためにも、婚約指輪は外しましょう。

宝石の留め方&カットの種類で、印象をコントロール

職場で婚約指輪を着けたい場合、ダイヤモンドや宝石のセッティングに配慮することで、TPOに馴染ませやすくなります。


宝石を指輪に留める方法は、爪で留めてダイヤモンドを立体的にセッティングする方法と、爪を使わずに高さを抑えて留める方法があります。

 

またカットの種類も様々で、キラキラと強い輝きを放つカットだけでなく、淑やかな輝きが魅力のカットも存在します。


> [参考]ithのダイヤモンドについて詳しく知る

石留めでコントロール

婚約指輪は宝石に爪を掛けるように留めるデザインが一般的です。ダイヤモンドや宝石が目立つことはもちろん、宝石を爪で覆わないことで、より多く光が内部に取り込まれ反射し、キラキラと美しく輝かせることができます。

その反面、職場で身に着けるには華美になり過ぎたり、手を使う際に引っ掛かりやすいというデメリットも考えられます。


一方で爪を使わない石留めは宝石を低めにセットできるので、職場でも悪目立ちせず落ち着いた印象になります。


表面がフラットで邪魔になりにくく、宝石がしっかりホールドされる安心感も嬉しいポイントですが、宝石が地金で覆われる面積が多いため、爪留めと比べると輝きが物足りなく感じられるでしょう。

カットの種類でコントロール

ダイヤモンドのカッティングによって、違った表情を見せることもできます。婚約指輪では円形のラウンドブリリアントカットが定番で、繊細なカッティングによりダイヤモンドの最も美しい輝きを引き出すことで有名です。


ラウンドブリリアンカット以外のカットはファンシーカットと呼ばれ、楕円形・四角形・洋梨型・ハート型などさまざま。また、丸いダイヤモンドの中でもローズカットと呼ばれるアンティークジュエリーにも用いられるカットは、輝きが控えめで、職場で目立ちすぎるのを防いでくれます。

 

また、ダイヤモンドを小さめにして、普段使いしやすくする選択肢もあります。


婚約指輪として選ばれるダイヤモンドのカラット数は、0.2〜0.4ctほどが一般的。それよりも小さいサイズにすることで、リングアームへの収まりがよくなり、日常に馴染みやすい婚約指輪にすることが可能となります。小ぶりなサイズを選んでも、色・透明度・カットのスキルにこだわることで、上質なダイヤモンドを手にすることがでしょう。

> ダイヤモンドの評価基準4Cについて

そして、さらにカジュアルな印象を望む方は、ダイヤモンド以外の宝石を選んではいかがですか?

カラーストーンの指輪には、普段着やオフィスカジュアルにも合わせやすい魅力があります。ラッキーカラーや誕生石が輝く婚約指輪なら、ジュエリーでご自分らしさを表現できそうですね。

 エタニティリングという選択肢

近年では普段使いできる婚約指輪として、エタニティリングという選択肢も増えてきています。


ダイヤモンドが途切れることなく並んでいるエタニティリングには「永遠の愛」という意味が込められており、婚約指輪としても結婚指輪としても人気の高いデザインです。

 

フルエタニティリングは、ダイヤモンドが指輪全周に留まるものを指します。着けているうちに指輪が回ってもダイヤモンドが内側に隠れてしまうという心配がなく、どこから見てもダイヤモンドの輝きを楽しめるゴージャス感が味わえます。


フルエタニティとは違い、指輪の半周にダイヤモンドが止められているのがハーフエタニティリングです。手のひらの内側にはダイヤモンドがないため、頻繁に手作業をするときも煩わしさを感じづらいでしょう。急に華やかさを控えたいシーンに遭遇したときは、手の中にダイヤモンドを隠すこともできてしまいます。

 

また、ダイヤモンドのカラット数(=大きさ)でも、雰囲気が大きく変わります。


エタニティリングのカラット数は、使用したダイヤの合計で表します。フルエタニティなら合計1.0ct、ハーフエタニティなら合計0.5ctを超えると豪華な印象に。ダイヤモンドは大きいほど輝きが強くなり目立つため、着用シーンに合わせたカラット数を選ぶのがおすすめです。

 

エタニティリングの一般的な幅は2.0〜4.0mm。華やかさを抑えたい場合は、2.0〜3.0mmの華奢なリング幅がおすすめです。仕事中は控えめに、休日は重ね着けするなどライフスタイルに合わせて着けこなしましょう。

 

> ithのエタニティリング

 

ライフスタイル × 志向性 × 着用シーンを想定した婚約指輪選びを

結婚指輪よりも華やかでゴージャスな婚約指輪は、身に着けているだけで幸せを感じられるジュエリー。同時に豪華な印象を与えるため、着用シーンには注意する必要があります。


ビジネスシーンでは、婚約指輪の輝きがふさわしくないことも多く、定番の立て爪デザインは業務の妨げになる可能性もあります。


仕事中にも婚約指輪を着用したいのなら、ご自身の職業の特性や、就業環境を踏まえて着用シーンに合うデザインを選びましょう。

 


ithでは職場で身に着けられる婚約指輪についてもじっくりご相談を承り、ビジネスシーンとお好みに合うデザインをご提案させていただきます。

どのように選べばいいか迷ってしまう方や、ご要望に合う指輪が見つからないという方は、お気軽にアトリエにお越しください。

 

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