結婚指輪の価格や値段は様々です。結婚指輪の相場が、1人あたり10万円程度とするならば、半額の5万円程度のものはかなり安いと言えます。逆に20万円を超える結婚指輪は、そのお値段も納得できるくらいの逸品といえるでしょう。
結婚指輪の価格の決め手は、素材や重さ、デザインや加工法など様々な要因があります。
結婚指輪として定番な素材は、プラチナやゴールドです。純度の高いものを選ぶなら価格は相場通りです。予算の都合で費用を抑えたいならば、Pt900やK14、K10のリングやシルバーリングを選ばざるを得ないし、重量を抑えるため、華奢なリングになりがちです。
プラチナやゴールドは純度が低くなると輝きがくすんでしまうため、印象も変わってしまいます。リングの幅が薄く、華奢な指輪の場合、歪みやすかったりするため、注意が必要です。
長く大切に扱っていただきたいことから、ある程度のご予算をおかけになり、納得のいく指輪を選んで欲しいところです。
結婚指輪の価格について決定づける要素を知っておくと、納得のいくお買い物につながるでしょう。
気になる結婚指輪の価格事情。素材・ダイヤの数など複数の要素
結婚指輪の価格事情についてみていきましょう。結婚指輪の相場通りの価格帯ならば、結婚指輪としてふさわしいプラチナリングやゴールドリングなど選べます。上の価格帯ならば、価値の高い素材の指輪も選択肢が増えます。そのため、気になるのは安い価格帯のものです。
結婚指輪の価格を決定づける要素について知っておきたいですね。
結婚指輪の素材による価格分析。憧れのプラチナリングは?
結婚指輪の価格は基本的には素材と重さによって変わります。安い場合、プラチナやゴールドでもPt900やK14、K10など別の金属が混ぜられます。純度が高くなるほど変形しやすくなるため、強度を保つためにある程度は混ぜますが、品位を保つにはPt950やK18が一般的です。
つまり、5~8万円程度の結婚指輪では、高純度のプラチナやゴールドは望めません。
憧れのプラチナリングにするなら、8~12万円程度からになるでしょう。なお、相場より安い指輪でも見つけられますが、その分華奢なリングとなっています。高価な素材を使うなら、利用できる金属も限られるということです。
ダイヤの数によっても変わる。石なしは価格を抑える
ダイヤの大きさや数によっても変わります。プラチナはダイヤモンドの輝きを引き立たせる素材です。そのため、ダイヤモンドを飾るデザインの指輪は魅力的にうつります。大きめのダイヤモンドを引き立たせるように、小粒のダイヤモンドや宝石を揃えたものも美しいでしょう。
メレダイヤと呼ばれるワンポイントで活用する小さなダイヤモンドは価格はそれほど変わりません。しかし、リングの環一周にダイヤモンドを飾るエタニティリングや半周飾るハーフエタニティと呼ばれるものは価格も増します。
逆にシンプルな石なしの結婚指輪は価格を抑えられますね。
結婚指輪のリングの幅も価格を決める要素のひとつ
結婚指輪のリングの幅は、貴金属の重さが増えることから価格にも反映されます。リングの幅があると、加工の幅も広がり、様々なデザインも可能になります。
リングの幅が狭いとデザイン加工はしにくいですし、シンプルなデザインしか選択肢がないです。また、シンプルなリングは選ぶ方も多く、他の方と似たようなものになってしまうかもしれません。
なお、リングの内側に刻印を施したい場合、ある程度の幅は必要になってきます。
リングのデザインも決め手のひとつ
結婚指輪のリングのデザインも価格に反映される要因のひとつです。
幅のあるリングは、デザインの幅も広がり、工夫を凝らした逸品と出会える可能性が広がります。工夫を施すためには、リングの幅も必要になるため、その分価格も高くなりますが、デザイン料・加工料が反映されるでしょう。
デザインといえば、フルオーダーメイドの結婚指輪はご自身の希望を反映させたものになります。世界でたったひとつの結婚指輪を身につけることになります。
他の方とは違うものを選びたい。自分好みのデザインにしたいというご希望があれば、多少の予算を用意することをおすすめします。
結婚指輪の価格帯ごとの一例。5万円未満は選択肢が限られる
結婚指輪の価格帯について、どのような商品が存在するかみていきましょう。
価格帯の区分けとして結婚指輪の相場を一人あたり10万円前後とし、以下のように分けました。
・半額以下の激安結婚指輪
・相場より少し安い価格帯
・相場と同等の価格帯
・相場より少し高めの価格帯
・相場の倍程度の価格帯
・相場の3倍程度の価格帯
ちなみに結婚指輪の価格は、男性用・女性用で分かれるケースがあります。女性より男性の方が指が大きいため、その分素材も多く使います。その分、男性用の指輪の方が高い事もあれば、女性用の方には細かな装飾加工を施すため、高くなる場合も考えられます。
シンプルなデザインのリングは重量や大きさで、女性らしさを表現する細かな装飾加工が施されているケースは、女性用の方が高い傾向にあります。その点も留意して読み進めてください。
それでは、6つの価格帯について、それぞれみていきましょう。
相場の半額以下:5万円未満のケース
5万円未満で結婚指輪を探す場合、専門ショップならば低価格帯のラインナップが存在するところから調べると良いでしょう。4~5万円の価格帯ならば、純度は多少下がるもののプラチナやゴールドの結婚指輪も選べます。
2~3万円程度の価格帯ならば、シルバー素材など貴金属でも比較的安価な分類のものやゴールドでもK10なども見つけられます。リングの幅も1.2mmなど薄いものなどもあります。
5万円未満の価格帯をみてみると、価格相応の出来栄えといえるかもしれません。
楽天やアマゾンの出店者が見つけられます。プラチナリングやゴールドリングと検索してみると良いでしょう。実店舗を持たないお店もあるため、相場より安価なものが見つけられるかもしれません。
しかし、通販の場合、試着というものが存在せず、掲載されている写真でイメージすることになります。すると、イメージが違ったということや、実際に指にはめてみるとしっくり来なかったというケースも存在します。
安価な指輪を求める場合でも、実際の店舗に足を運び、試着してから決めると良いでしょう。
相場より少し安い価格帯:5~8万円未満
相場より少し安い価格帯の結婚指輪は、貴金属素材としてもPt950のプラチナやK18のゴールドが採用されているケースもありますが、中心はPt900やK14などのプラチナやゴールドです。5万円未満の価格帯と大きく違うのは、リングの幅が1.5mm~1.8mmと厚みがあります。
Pt950やK18を採用している指輪もありますが、リング幅は狭く、日常生活でつけていると、歪んでしまうような印象を受けます。
あとは、リングの加工があまりなされず、シンプルなものが多いという印象です。
安い価格帯の結婚指輪は、どうしても選択肢が狭くなりがちで、指にピッタリはまる指輪を探すのに一苦労する事もあるでしょう。
相場と同等の価格帯:8~13万円未満
相場と同等の価格帯になってくると専門店でも選択肢が増えてきます。とはいえ、下の方では少なく、上の方では増えてくるといったところです。
結婚指輪らしく、貴金属の品位も保たれた商品が増え、リングの幅も2.0mm~3.0mmなど、見た目の印象からしっかりしたものが増えてきます。
メレダイヤと呼ばれる小さな装飾用のダイヤモンドをワンポイントで入れるデザインの指輪も見つけられるようになります。
しかし、しっかりとした作りをしているものの、シンプルなフォルムやデザインのものが多い印象です。結婚指輪は、年を重ねても同じものを身に着け続けるため、シンプルなものにこだわる方も多いです。
そのため、デザインからシンプルなものを選んだら、この価格帯のものに決めたという方もいらっしゃると思います。
相場より少し高い価格帯:13~18万円未満
相場より少し高い価格帯では、素材はPt950やPt999、K18、プラチナとゴールドの併用とデザインや細かな装飾など、選べるものが増えてきます。
また、リングの幅が広くなり、リング面の表現も出来ることが広がっていきます。そのため、他の人と違うようなデザインのリングを選びやすくなります。
その他、ダイヤモンドや宝石を採用したデザインのリングも探しやすくなります。
結婚指輪の専門ショップでも、中程度から少し高めのものを選べるでしょう。しかし、ブランドなどの結婚指輪はもう少し高い価格帯となります。
相場の2倍程度の価格帯:18~25万円未満
相場の2倍程度の価格帯になると、素材の確かさはもちろんのこと、多少のオリジナリティを出せるセミオーダーの結婚指輪や宝石もダイヤモンドだけでなく、カラーストーンと呼ばれる色付きの宝石を採用することも出来るようになるでしょう。
ティファニーやカルティエといったブランドの結婚指輪の中でも、装飾がしっかりなされたものが選べるようになってきます。
ダイヤモンドが環全体に均等に装飾されたエタニティリングなども選べます。デザインの幅も広く、お気に入りの結婚指輪も選びやすくなってくるでしょう。
相場の3倍程度の価格帯:25~30万円未満
相場の3倍の価格帯になってくると、指輪の品質はもちろんのこと、専門ショップなら大抵のものは選べるようになってきますし、オーダーメイドの結婚指輪も選択肢に入ってきます。
ハイブランドの結婚指輪も徐々に選べるものが増えてくるでしょう。ちなみに、エルメスの結婚指輪は50万円程度のもの、100万円程度のものまであります。
ちなみに、これ以上の金額のものもたくさんあります。有名なデザイナーが手掛けたものやゴージャスなものが増えてきますね。
オリジナリティの溢れた結婚指輪とたくさん出会えるでしょう。
結婚指輪。価格以上にこだわるべきポイントは!?
結婚指輪を選ぶ上で、価格以上にこだわるべきポイントは、デザインです。
すでに結婚指輪を購入した方が決め手となった理由は、価格は2番目でデザインが1番です。
指輪の見た目の印象ではなく、指にはめた時の雰囲気がしっくりくるのが重要で、装飾がたくさん施されたものより、シンプルなリングの方が年を重ねても味が深まるという理由から選ばれやすい背景もあります。
結婚指輪は特別な理由で再購入するケースもありますが、基本的には長い付き合いになるものです。年を重ね、手のシワも増えてくるでしょう。そうなっても指の上で輝き続けるのが結婚指輪です。飽きずに自然に溶け込めるかが大切なのです。
数ある結婚指輪の中で自分の指にぴったりなものを選ぶことをおすすめします。
価格以上のリングを選ぶならオーダーメイド
結婚指輪を選ぶ上で、価格以上のものを選ぶとするならセミオーダーがおすすめです。フルオーダーとなると、かなり高額になりますが、部分的に変化をつけることのできるセミオーダーは、価格も抑えられおすすめです。
結婚指輪の価格は、貴金属素材の種類や純度によって変わります。そして、重さも左右されます。デザインや石付きか石なしかでも変わりますし、飾る石の個数や種類、大きさによっても変動します。
ある種のオプションみたいなもので、こだわりすぎると価格はどんどん跳ね上がります。そういった結婚指輪も価格以上のものと言えますが、現実的ではありません。
細かな装飾が施されたデザインよりシンプルなものをベースにワンポイント意見を盛り込むのが、結婚指輪の相場に近く、自分の色を出すことにつながります。
平均相場より少し高い相場で作りたいという方にはとてもおすすめな選択です。
まとめ
結婚指輪の価格は、素材の純度や重さ、石の有無、デザイン加工の技術料等が織り込まれています。
結婚指輪の平均購入価格は2人で20万円程度です。この価格帯なら品位の高いプラチナリングやゴールドリングが選べます。高い価格帯なら、デザインの種類やダイヤモンドをはじめ宝石なども飾れますね。
安い価格帯の場合、純度の低い貴金属や純度が高くても華奢なリングになりがちで、選択肢も限られます。
価格以上の結婚指輪を選ぶならば、満足度はセミオーダーがおすすめです。ご自身の希望をリングに反映させつつ、希少なデザインの結婚指輪になるでしょう。