結婚が決まり、お二人の思いや希望を込めて指輪をオーダー。
やっと出来上がった結婚指輪がお手元にあれば、今すぐにでも身につけたい!という気持ちになりますね。
けれど、結婚式までにまだ時間がある場合「式まで待った方がいいのかな」「決まりはあるの?」と気になることも。
結婚指輪を身につける日に決まったルールはありません。人それぞれのタイミングで大丈夫です。
ここでは「みんなはいつからつけているの?」という疑問や、結婚式前に身に着けるときのマナーや注意点などをお伝えします。
あなたのベストタイミングを見つける参考にしてください。
結婚指輪を身につけるのはいつが正解?
結婚指輪を身につけるタイミングに決まりはありません。
年代が上がるほど、結婚式の指輪交換後に身に着けるものと考えている人が多いようですが、それはここ10年の間で結婚式に対する考え方が大きく変わってきている事が影響しています。
多くの人が結婚式をしていた2000年ごろは、結婚指輪は“結婚式で”永遠の愛を誓う証として扱われていました。結婚式や披露宴を実施する人は2014年には70%を超えています。しかし3年後には65.2%と減少傾向に。[杉田【柏原】幹子1] その後の市場の縮小傾向からも、結婚式をしない「ナシ婚」を選択するカップルは増えていると考えられます。
他にもフォトウェディングなど、大勢の人にお披露目をしないスタイルも最近ではよく耳にします。
このように結婚式スタイルの多様化が進んだことで、結婚指輪も着けはじめる場所にこだわらず“愛を誓う”という本来の意味を大切にするようになってきました。
今では結婚式で指輪交換をしてからという人もいれば、結婚式前であっても受け取った瞬間から身に着ける人まで様々です。
タイミングとしては
・指輪を受け取った日
・前撮り写真を撮った日
・結納などで両家が揃った日
・婚姻届を提出した日
・結婚式当日
などが多いようです。
正解はないので、結婚指輪はいつからつけても大丈夫。
結婚式をしないカップルは受け取った日や、記念写真を撮った後から身に着ける人が多いようです。
お二人の記憶に残る日を選びましょう。
みんなの意見は?結婚式前に着ける人が7割
一例として、ゼクシィが2017年と2020年に実施したアンケートの回答結果では、結婚式前から結婚指輪を着けはじめた人の割合は70%、結婚式当日から着けはじめた人は25.7%となっています。
結婚式前であっても、届いたらすぐに身に着けたい派に多い意見としては、
「結婚式まで待てなかった」
「思い入れが強くてすぐに身に着けたかった」
などです。
届いた瞬間の、一番気持ちが盛り上がっているタイミングを重視している方が多いようです。
一方結婚式まで待つ派に多い意見は
「神様の前で指輪交換をするので、それ以外のタイミングは考えていなかった」
「当日の写真撮影で綺麗な指輪を撮りたかった」
などです。
真面目で冷静な意見が見られました。
それぞれタイミングは違いますが、着けはじめた日のことを大切な思い出にしている人は多いようです。
結婚式当日から身に着ける派は今でも多い?
先ほどご紹介したゼクシィの調査によると、結婚式で指輪交換の儀式を終えた後から身に着けるという人は25.7%となっています。
しかし、ゼクシィの調査より前、2015年にマイナビウェディングが実施した調査によると、結婚式後に結婚指輪を見に着ける人の割合は69.9%です。結婚式をしないカップルの増加とともに、トレンドが変化したとも考えられます。
最近のデータでは少数派ですが、結婚式を挙げる人の中には、指輪交換を結婚式のメインイベントと考える人もいるでしょう。
手元に届いた指輪を早く身に着けたい思いをこらえて、いよいよ結婚式当日。大切な人たちに囲まれて、愛を誓い合った瞬間をいつまでも感じられるタイミングですね。
大切な節目の日に身に着けることで、夫婦としての自覚も芽生えます。
入籍前、婚約期間中の結婚指輪はマナー的にはあり?
入籍前、婚約期間中に結婚指輪を着けてもマナー違反にはなりません。
婚約指輪を用意しないカップルもいますし、入籍前に前撮りでウェディングドレスを着た時から身に着けるという人もいます。
ただし後述しますが、会社への報告が済んでいないようでしたら、社内では外しておくなど、一定の配慮は必要でしょう。
結婚式をしない場合はいつがベスト?入籍日など記念日を選ぼう
結婚式をしないと、逆に指輪を着けるタイミングがはかりづらいですよね。
結婚指輪をいつからつけるかは決まっていないので、いつ着けても間違いではありませんが、せっかくなら記念に残る日を選びましょう。
引っ越し後から(同居してから)
一緒に暮らし始めた日に結婚指輪を着けはじめると、指輪を見るたびに真新しい家具や、新生活への期待感など、その日の記憶がよみがえります。
傷が付く恐れがあるので、片付けが全て終わった後に身に着けるといいでしょう。
夢のある演出をする結婚式とは違い、引っ越しはある意味現実的。これから二人で暮らしていくリアルと向き合うのに丁度よい日です。
バタバタとした一日の締めくくりに、二人で支え合っていく決意を誓い合いましょう。ただしバタバタしすぎるので、写真を撮るのをお忘れなく。
婚姻届を提出した日から
二人が正式に夫婦と認められる日。別の日に結婚式をしたカップルでも、婚姻届を提出した日を結婚記念日として毎年お祝いする人も多いでしょう。
手続きを終え、身が引き締まる思いとともに指輪を身に着けると、指輪の重みが違ってきます。
年賀状などに載せる写真として撮るのもおすすめ。記念日なので忘れづらいというメリットもあります。
フォトウェディングの記念として
手元で光る指輪のアップを記念に残してから身に着けるのもいいですね。指輪交換のシーンも撮ってもらえば、お互いの手の温もりまで蘇る大切な記憶として残ります。
撮影が終わり、衣装を脱いでも手元にピカピカの指輪が光っていれば、まるで結婚式をしたような余韻に浸ることもできますね。
結婚指輪は結婚前でも出番は多い!
結婚式当日に指輪交換をしようと思っている人の中には、結婚指輪は結婚式当日に間に合えばいいと思っている方がいるかも知れません。しかし、結婚指輪の出番は結婚前にも意外と多いものです。早めに用意しておくことをおすすめします。
婚姻届との記念撮影
結婚式前に婚姻届けを提出する場合、結婚指輪や婚約指輪と一緒に写真を撮ると記念になります。
身に着けて撮影したり、婚姻届の3文字に指輪を重ねて撮るなど、特別な一日を楽しみましょう。
友人への結婚報告や、結婚式当日に映像として流す際にも利用できます。
結納時
両家が揃う結納の日に結婚指輪があれば、ゆっくりお披露目ができます。
結婚式当日は家族とゆっくり話す時間はありませんので、結婚指輪に込めた二人の思いなどを話すいい機会です。
結納は親にとっても、我が子の成長を感じる大切な一日。明るい未来を感じるアイテムとして、結婚指輪があると喜ばれます。
結婚式の前撮り時
前撮りをする際に結婚指輪があれば、手のアップを撮ってもらえます。結婚式当日にその写真を使えば参列者にも結婚指輪をお披露目できますね。
リングピローも用意できれば、リングピローと指輪など、小物写真も撮ってもらえます。
当日の写真撮影は何かとバタバタしますので、前撮りで小物の撮影をしておくと、当日うっかり撮りそびれた!と後で後悔せずに済みます。
結婚指輪はいつ頃までに買えばいいの?
様々な活用方法を考えると、結婚指輪を購入する時期をいつにしようか悩みますね。おすすめは1年~半年前。「そんなに早く?」と思われるかも知れませんが、結納や前撮りなどで使いたい方は、もっと前から準備しても良いくらいです。
もちろん、前撮りや結納では身に着けないという方はもう少し遅くてもかまいません。それでも結婚式の2ヶ月前には用意しておきましょう。
結婚式の2ヶ月前となると、式の打ち合わせや準備などで休日は大忙し。結婚指輪にまで手が回らず、ありあわせの指輪を用意することにもなりかねません。
結婚指輪は一生身に着けるもの。時間に余裕を持って選ぶことで、あなたにとって最高の結婚指輪に出会えます。
お二人の希望のデザインがすぐに見つかるとも限りませんし、オーダーの結婚指輪は制作するのに半年かかる場合もあります。
既成品のサイズ直しや刻印などでも2週間~1ヶ月程度の時間がかかるため、結婚が決まったら、まずは気になるお店を回ってみましょう。
お店によって受け取れるまでの時間は違いますし、色々なお店を見ることでイメージが湧いてきます。下見の際には以下のことを聞いておくと安心です。
・オーダーする場合の最長納期
・クリーニング、磨き直しサービスの有無と、かかる時間
・アフターサービス
もしも結婚式の日までに指輪が汚れてしまった場合、お店によってはクリーニングを受け付けています。
すぐに身に着けたいけれど、結婚式までに傷がつくのは…と感じる方は、結婚式までに磨きなおしができるお店を選ぶのも一つの手段です。
お店に持っていく時期を逆算できるよう、あらかじめ確認しておきましょう。
【マナー】会社へ身に着けていく場合は?まずは報告から。男女で異なる
結婚式前に結婚指輪を身に着けるのなら、会社への報告は済ませてからにしましょう。
上司や同僚など、周囲の人が知っていれば、式前に着けていても問題ありません。
ただし、職場の雰囲気によっては式後に身に着けた方がよい場合もありますので、結婚している先輩に聞いてみるのもいいでしょう。
女性は手続きなどで早めに報告する必要がある人も多いですが、男性でも仕事や人事に影響する可能性があります。結婚前に身に着けるのなら、早めに報告しておきましょう。
アルバイトなど、非正規雇用であれば報告は必要ないと思う方もいるかもしれません。しかし、アクセサリーの規定なども確認し、最低でも責任者の方には報告しておくのが無難です。
まとめ
結婚指輪を身に着けるベストタイミングは人によって違います。
先輩花嫁さんは結婚式当日や結婚した日など、節目となる日を選んで身に着けていました。
しかし、結婚に関係する日にこだわる必要もありません。例えばお二人が出会った日や、お付き合いを始めた日など、お二人にとって意味のある日であれば、結婚指輪はいつからつけても記念になるでしょう。
結婚前に身に着ける際の注意点は、職場への挨拶と、磨きなおしをする場合はかかる時間を計算しておくということです。
ぜひ、お二人が相応しいと思う日を選んで、素敵な思い出にしてください。