キャンプが共通の趣味だというお二人。
「かしこまった煌びやかな印象よりも
自然体でナチュラルな印象の結婚指輪にしたい」と
お話ししてくださいましたね。
木肌モチーフのデザイン
そんなお二人が選ばれたのは、
イタリア語の “森林” が名前の由来の
《フォレスタ》の彫り模様。
職人が手仕事で生み出す木肌のような彫り模様は、
あたたかみがありお二人のイメージにぴったりでしたね。
実は、同じく木肌をモチーフにした
《レグナ》とも悩まれました。
こちらは彫り模様の《フォレスタ》とは違い、
金槌で打って模様を作りだす
槌目模様で木肌を表現しています。
お二人の理想とする
“自然でナチュラルな印象の結婚指輪”を紐解くと、
お手元に馴染み、
違和感がないことも大切なポイントでしたね。
そのため、形状は丸みのある甲丸形状にこだわり、
より馴染みのいい横方向のラインである
《フォレスタ》を選ばれました。
生命をふきこむ、こだわりの形
《フォレスタ》の彫り模様が決まってからは、
太さや色味などさまざまな要素を
ひとつひとつ考えていきます。
そんな中でお二人が悩まれたのが、“形状”でした。
色々な形状を楽しんでご試着してくださったお二人。
次々とやりたいことが増えていきましたね。
好みに合わせてデザインのアレンジができることは
オーダーメイドの一つの楽しみですが、
だんだんと頭の中が
いっぱいになってしまう方も少なくありません。
お二人の好みとこだわりを整理しながら
永く身に着ける結婚指輪としての優先順位も考えていきます。
その結果、お二人にとって一番の基準は、
”フォレスタの彫りが生き生きと感じられるデザインであること”。
そして、より植物の有機的な印象にするため
選ばれたのは《マルカート》でした。
緩やかなS字カーブと翻るようなラインが
まるで指に巻き付く枝のようで
《フォレスタ》の彫りに生命が宿ったようです。
妥協せずに選んだ一生ものの指輪たち
お二人のこだわりである自然のモチーフと、
それを活かす形状や地金。
もちろんご予算についてもその都度お話ししながら
最後は一つも妥協することのない指輪に辿り着きました。
ご納品まで少しお時間はいただきましたが、
その時間にも納得いただけるほど
仕上がりを気に入っていただけて
本当に嬉しかったです。
これからは、指輪と一緒にキャンプはもちろん、
たくさんの素敵な思い出を作ってくださいね。
つくり手 林