“結婚しよう” を託す、二人だけの婚約指輪
婚約指輪は女性の憧れであると同時に、男性にとって結婚の決心を形にするものでもあります。
婚約指輪を持たない選択肢もありますが、人生の大切な思い出として、愛するパートナーのために婚約指輪をプレゼントしたい男性もたくさんいらっしゃいます。
ithのアトリエでも、プロポーズや結婚式を控えた男性とご一緒に、たくさんの婚約指輪を制作してきました。
普段の会話から少しずつ、リサーチを重ねたデザイン
女性が誕生日を迎える12月に向けて、プロポーズを意識していた男性が横浜元町アトリエを訪ねてくださいました。
お仕立てした婚約指輪は、センターストーンをサファイアにした特別感たっぷりの《オーンダ》のセミオーダーメイド。男性はどうしてこのような特別な指輪を、お一人で選ぶことができたのでしょうか?
女性についてお尋ねすると、男性はとても参考になる情報を教えてくださいました。
・タンザナイトやブルー系の色味がお好き
・流線形の指輪をかわいいと言っていた
・ご友人の話から婚約指輪の好みに言及していた
普段の会話やお買い物のときに、どんなものが好きで選んでいるかが分かると、婚約指輪選びの大きな手がかかりになります。
ご友人のプロポーズや婚約指輪の話題の際に、“自分ならプラチナがいい” そして “人とは違うデザインにしたい” と女性がおっしゃったことを、男性はしっかり覚えていらっしゃいました。
このようなヒントを得て、どこか特別感のあるプラチナのデザインにしようと、大きな方針が決まりました。
淡いブルーのタンザナイトを留める案や、一粒石のデザインも候補に上がりましたが、最終的にサファイアとメレダイヤのシックな組み合わせに。ずっと愛用できるよう高級感を大切にしつつ、宝石を低めにセッティングして凹凸を抑えました。
この特別な婚約指輪を作り上げることができたのは、男性のリサーチと決断の賜物。普段の会話から集めた手がかりをベースに、ご自身の思いを込めて唯一無二のデザインに辿り着きました。
完成した指輪をご覧になり “きっと彼女に喜んでもらえる” と、嬉しそうに笑顔を見せてくださいました。
結婚式でのサプライズプレゼント
ithで結婚指輪をお仕立てしたお二人は、男性のお母様から譲り受けた婚約指輪をお持ちでした。今は亡きお父様からお母様へと贈られた、ご家族の愛情が宿る大切な指輪です。
さらに男性は、ご自身からも改めて婚約指輪をプレゼントしたいと、結婚指輪のご納品が済んでから内緒で再びご連絡をくださいました。
数ヶ月後に結婚式を挙げることが決まっており、そこで渡せるようにとスケジュールの計画も万全。男性のお気持ちを込めた、お二人のための婚約指輪制作がスタートしました。
“結婚指輪と一緒に着けて似合う婚約指輪を贈りたい”
最初にいただいたご相談メールに書かれていた男性の思いを受け、結婚指輪と一緒に重ね着けできるデザインをご提案しました。横から見ると、すっと伸びた石座が百合の花を思わせる《リリー》です。
正面からは細く見えて、意外と厚みのあるデザインを活かして、特別なあしらいをプラス。メレダイヤモンドを留めて、より特別にお仕立てしました。地金の色は結婚指輪と同じイエローゴールドで仕上げることで、お相手らしさもしっかり押さえています。
女性はクラフトデザイン好みと知りつつ、敢えて選んだ立て爪の華やかなデザイン。
箱を開けた瞬間、婚約指輪を捧げる男性からの特別な気持ちが伝わったのではないでしょうか。
二人がもっと幸せになれる、婚約指輪のある結婚生活
婚約指輪のあるなしよりも、大切なのはお二人の気持ちです。プロポーズの際に渡すことはもちろん、“指輪を贈りたい” という思いを大切に、結婚式や将来の結婚記念日など、お二人にぴったりのタイミングを探ってみてください。
男性お一人での下見や、プロポーズのご相談も大歓迎です。たくさんのデザインに触れながらつくり手とお話することで、モヤモヤとした悩みがすっきり整理されることも。婚約指輪を贈るかどうか悩まれている方も、まずはお気軽にithのアトリエへご相談ください。