指輪のデザインだけではなく、
内側の刻印にもこだわりたいというお二人。
沖縄ご出身の女性は、
「指輪の内側にミンサー柄を入れたいんです」と
お話ししてくださいました。
じっくりとご相談を重ね、
お二人が納得のいくデザインに辿り着きましたね。
お二人のお好み
詳しくお話しを伺っていくと、
お二人とも、優しいカーブの形と
ナチュラルな雰囲気がお好みでした。
また、たくさんのサンプルを着け比べていくうちに
お好みの形が少しずつ違っていることに気がつきました。
すっきりとシャープな印象と
右上がりのデザインが共通のペアだったので、
形はそれぞれお好みのデザインでお仕立てすることにしました。
男性のお気に入りのは《ヴィバーチェ》
水かきの高さに沿って大きくS字カーブしたフォルムが
ぴったりとお手元に寄り添ってくれる指輪です。
お肌の色に合わせて、渋みのあるホワイトゴールドを選ばれました。
女性が選ばれたのは《フォルテ》でした。
手を繋いだような、優しくさりげない形がお気に入りでしたね。
右側はピンクゴールド、左側はプラチナの２色の色味でお仕立てすることで、
より手を繋いだように見えるデザインになりました。
お揃いのマット加工
ご結婚指輪だからこそ
お揃い感も大事にされたいというご希望でしたね。
「同じ加工でアレンジしたい！」とのことで、
どんなアレンジを加えるか、お二人でじっくりとご相談されました。
表面に加えた細やかな槌目模様は
お二人揃ってお好みの質感でした。
秋の“うろこ雲”をモチーフにした優しい槌目模様。
ナチュラルな雰囲気がお好みのお二人に
ぴったりのアレンジとなりました。
刻印に込めた想い
指輪の内側には
お二人のご希望の“ミンサー柄”の刻印を。
ミンサー柄は、琉球王朝時代から沖縄に伝わる
“ミンサー織り”の模様のことで、
五つと四つの模様には
「いつの世も末永く幸せに」という意味が込められています。
ふたつの模様をそれぞれの指輪に半分づつ刻印することで、
“二人で一つ”という意味合いも込めました。
幸せな気持ちになる特別な指輪
ご納品より少し経って、
「毎日指輪を見るたびに、嬉しくて幸せな気持ちになります。」と
大変嬉しいメッセージをいただきました。
お二人の大切な結婚指輪づくりを
サポートさせていただけたこと、心より光栄に思います！
大事な人を守ってくれるお守りのようなミンサー柄。
これからお二人で歩んでいく道を見守ってくれますように！
お二人の末永いお幸せをアトリエよりお祈りしております。
つくり手 前堂
