2022.12.05 新宿

結婚指輪と重ねて輝く、ブルーダイヤのオーダーメイドリング

以前、結婚指輪のお仕立てをお任せいただいたお二人。

 

ご納品から少し経ったあと、

結婚指輪と重ねて着けられる指輪をオーダーいただきました。

 

 

宝石が主役のデザイン

お仕立てした結婚指輪は《モデラート

優雅な曲線が特徴のデザインです。

 

『その曲線に沿うフォルムの指輪を作りたい。』

『日常的に重ね着けをして過ごしたい。』

そんなご要望をいただきました。

 

 

実は、初めは"世界三大希少石"といわれている、

澄んだ海のようなグリーンブルーが美しい、パライバトルマリンの使用を希望されました。

 

ですが、パライバトルマリンは希少性が高いだけでなく、

内包物を多く含むことにより衝撃に弱く、

紫外線やお湯により褪色する可能性もあるため、

日常使いはあまり向いていない宝石です。

 

日常使いができることを優先し、

宝石の種類は明るいアイスブルーのブルーダイヤを使用することになりました。

 

頭の中のイメージを形にする

ダイヤはどんなふうに留めるのが良いか、

サンプルリングを試着したり、参考画像を見ながら

まずはざっくりとしたイメージを考えていきます。

 

指輪のイメージとしては、大粒のダイヤが目立つようなものより、

細かくたくさん連なっている石留めのデザイン可愛いかもしれない。

 

モデラート》に沿ってダイヤが並んでいるデザインにすることにしました。

 

モデラート》の特徴である重ね合わせたアームのくぼみに

ぴったりおさまる大きなダイヤを基準にし、

左右に向かってダイヤのサイズにも変化をつけました。

 

 

また、ダイヤを留める石座は、石のフチを覆うような形を採用し、

周囲はミル打ちを飾りました。

 

見た目を華やかにするだけでなく、覆う形にすることで強度も上がります。

 

そのほかのフォルムやダイヤの大きさなどは

バランスの良い仕上がりになるよう、お任せいただきました。

試作リングで実物を確認

ご希望いただいたデザインを、まずは試作リングで確認します。

 

実際にお手持ちの結婚指輪と重ねて着けていただいたご感想としては、

「とても綺麗。でもちょっと気になる部分があるかも...」とのこと。

 

出来上がった試作リングのミル打ちは

思っていたよりも粒が大きく感じたご様子。

 

際立たせたいのはダイヤなので、

ミル打ちのサイズが大きくなりすぎないように調整を行いました。

 

 

実物を前にしながら、具体的に調整箇所をお二人と一緒に確認し、

本制作をスタートさせました。

 

完成した本制作リングをご納品

 

試作リングのご確認から約2ヶ月半、

本制作リングがやっと完成しました。

 

お二人にアトリエへお越しいただき、ご納品。

 

お二人と一緒にたくさんこだわったデザインでしたが、

本制作の仕上がりも無事お二人にも気に入っていただけました。

 

 

これからは、重ね着けをしたり、1本で着けたり、

いろんな楽しみ方をされるご予定だそう。

 

再びお手元を彩るお手伝いができ、私自身とてもお気に入りの指輪になりました。

 

つくり手 櫻井

新宿アトリエ

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