結婚40周年という大きな節目に、
これまでの歩みと、
これからをかたちに残したい。
そんな想いから始まった、
お二人のアニバーサリーリングづくり。
長い年月を共に過ごしてきたお二人だからこそ、
言葉にしなくても伝わる空気や、
自然と寄り添う距離感がとても印象的でした。
「形として残るものがいいね」
そうして選ばれたのが、
これから先も身に着けていける指輪でした。
これから育っていく指輪という選択
もともとは、これまでの結婚指輪に
結婚40周年の記念石である、
ルビーを加える案を考えられていました。
けれどお話を重ねる中で、
新しい指輪として重ねていくかたちへ。
「これから先、記念ごとに宝石を増やしていくのもいいね」
そんな発想から、
未来へ続く楽しみが広がっていきました。
完成して終わりではなく、
これからも変化を重ねていく指輪。
その在り方もまた、
お二人の歩みにどこか重なっているようでした。
想いを重ねた、唯一無二のデザイン
ベースに選ばれたのは《槌目 冬》。
もともとは、プラチナに鏡面仕上げを施した、
すっきりとした美しさを持つ指輪です。
そこから、お二人の好みに合わせて
落ち着いた輝きのシャンパンゴールドへと素材をアレンジ。
さらに、やわらかく上品な光を映す“メーゼ加工”、
手仕事の温もりを感じられる“ミル打ち”も加えて。
そうして生まれたのは、
これまでの結婚指輪とも自然に馴染みながら、
新たな存在として寄り添う一組でした。
そこへ、結婚40周年の記念石である
ルビーを等間隔に三石。
そして将来、エメラルドを加えることで、
異なる色の輝きが交互に並ぶ特別な一組に。
お揃いであることを大切に、
細部まで想いを重ねて選ばれたデザインです。
また、この指輪には、
指輪選びをした“冬の一日”の記憶も込められています。
これから先、ふと手元を見たときに、
あの日の時間を思い出せるように、と。
「いいね」と笑い合った、ご納品のひととき
完成した指輪を前にしたお二人は、
「かっこいいね」「素敵だね」と言葉を交わしながら、
何度も手元を見つめていらっしゃいました。
お持ちの結婚指輪との重なりもぴったりで、
「いい感じ!」と嬉しそうなご様子。
※重ねてご着用されている結婚指輪は、
お二人が当時別のブランドさまでお仕立てされた指輪です。
お写真もたくさん撮影されながら、
その時間そのものを楽しんでくださっていることが伝わってきました。
「一緒に考えた時間も、すごく思い出に残っているんです」
そうお話しくださった言葉が、
とても印象に残っています。
これからも続いていく、お二人のかたち
40年という年月を経て、
なお新しい楽しみを見つけながら歩まれるお二人。
「次は15年後だね」
そんな言葉とともに、
これから先の未来にも自然と目を向けていらっしゃいました。
これまでを振り返るだけでなく、
これからを楽しみにできること。
その積み重ねが、
お二人の関係をより豊かにしているように感じました。
手元で静かに輝く指輪が、
これからもお二人の時間に寄り添いながら、
新たな思い出を重ねていきますように。
またお会いできる日を、楽しみにしております。
つくり手 黒坂