”たくさんよりも、ひとつを大切に”という
ithのコンセプトに惹かれてお越しくださったお二人。
ただ、指輪のイメージは
具体的には定まっていなかったようで
「たくさん教えてください!」と
お話してくださったことを覚えております。
そんなお二人が選んでくださったのは、
それぞれのお好きな形とテクスチャを施した、
お互いの好みを尊重したデザインでした。
シンプルな形にアレンジで個性を
"シンプルイズベストであること"がお好みの
男性が選ばれた指輪は《マルカート》。
指輪を着け慣れていない男性にとって、
浅いS字カーブによる着け心地の良さも決め手でしたね。
そして、カーブのラインが美しく見えるよう、
細かな横線を描いた"ヘアライン加工"を施し、
お手元になじむ質感へアレンジしました。
さらに「形はシンプルだから少し個性を出したいな」と
お色味はホワイトゴールドに。
プラチナとは少し異なる、あたたかみのあるお色が
おおらかな男性にぴったりでしたね。
かわいらしい形に手作り感を感じられるアレンジを
かわいらしいモチーフがお好きな女性は
リボンのような形の《クローチェ》をお選びに。
クロスした二本のラインが
重なり合うお二人の人生を表したような結婚指輪です。
かわいらしいミル打ちと繊細な格子状の"メーゼ加工"を加え、
職人の手仕事によるあたたかみを感じられるデザインとなりました。
ダイヤの数はお二人のラッキーナンバーである"7ピース"に。
ダイヤ同士がきゅっと寄り添うような留め方へのアレンジも
女性のこだわりのひとつです。
”たくさんよりも、ひとつを大切に”
「好みの形、全然違うね〜!」とお話されながらも
お二人のお好みひとつひとつを大切にしたデザインに
とてもご満足いただけた様子。
お二人がお好きな形、お好きな質感など
丁寧にお話してくださったからこそ
たどり着いた一組かと思います。
意図していなかったようですが、
実は右上がりのラインという部分で共通点もありました。
潜在的に少し似たデザインを選ばれているところに
お二人の仲の良さを感じられ、とても微笑ましく思います。
指輪をご納品してからそろそろ2ヶ月が経とうとしておりますが、
お手元にはなじんでおりますでしょうか。
これからもお二人だけの指輪とともに
素敵な思い出を刻んでいってくださいね。
お二人の末永い幸せを心よりお祈りしております。
つくり手 黒坂