チャペル式では、ベールアップして誓いのキス…という流れが定番ですよね。
近年ではベールダウンのセレモニーも人気で、控室での最後の家族の時間の中で行ったり、新婦入場時に行うパターンもあります。
ベールダウンとは…
花嫁のベールを下すことによって、これまでの生活に区切りをつけ、これから始まる新たな人生へと送り出すという意味があります。 そして、夫婦の誓いをたて、新郎がベールアップをし、新しい人生を2人で歩んでいくという誓いのキスをするわけですね。 ここで必須となるアイテムがベールなのですが、ベールにも種類があるのをご存知ですか? また、その他の小物についても解説していきます。
*ベール
挙式時に必ず着用します。床まで届く長さが正式と言われていますが、ドレスのデザインや会場の広さに応じて、長さやボリューム感を決めましょう。
・ショートベール
肩甲骨くらいまでの長さです。可愛らしい雰囲気になりますね。ガーデンウェディングなどでも軽やかで合いそうです。
・ミディアムベール
腰くらいまでの長さです。日本ではよく用いられるベーシックな長さです。
・ロングベール
床に引きずる長さです。大きな教会で映えます。
・マリアベール
聖母マリアが付けているタイプのベールです。縁にレースが使われているものが多く、清楚なイメージです。長さはロングベール同様、床に引きずります。ベールアップはできないので、注意が必要です。 マリアベールがいい!という希望がある方は、ドレス選びの時に先に担当者に伝えておくとよいでしょう。
*アクセサリー
花嫁の宝石はパール、と言われています。他にダイヤモンドなどの光を反射する宝石も広く用いられます。中にはカラーストーンと組み合わせてデザインされているものもあります。 結婚式という特別な日ですから、普段使いとは別のものを用意しましょうね!せっかくの晴れ姿ですから、あまり身に着けることのできない高級ジュエリーをレンタルしてみてもよいのではないでしょうか。 予算的に抑えたいという方は、衣装店のレンタルジュエリーでなくても、自分でブライダルショップのネット通販を利用してみては。パールビーズやキュービックジルコニア(模造ダイヤモンド)は、本物と比べると質感は劣るものの値段はリーズナブル。プラチナやホワイトゴールドよりも、チタンなどのものを選べば低予算だけでなく、重さも軽いです。ゲストが花嫁のアクセサリーを間近で見ることもほとんどありませんから、デザインで勝負して!
*グローブ
挙式時には必ず着用します。ドレスの袖丈に合わせて長さを選びましょう。デザインに合わせて、グローブを着けない選択でメリハリをつけてもOK。
・ショートグローブ
手首の長さです。チュール素材のものが多いです。 ・ミディアムグローブ 肘が見える長さです。一般的に多く用いられます。
・ロンググローブ
肘が隠れる長さです。ビスチェなどの肩にデザインがないドレスに合わせます。 ・フィンガーレスグローブ 手の甲にV字型に布が覆うタイプで、中指に輪を通し固定します。指輪交換の時に、グローブの着脱がありません。 長さや色味(白やオフホワイトなど)に迷ったら、担当者の意見を聞くと良いバランスを教えてくれますよ。 ドレス店によっては、無料で付属される場合、有料でレンタル、購入の3パターンありますので、よく確認しましょう。
*ウェディングシューズ
ドレスの丈に合わせてヒールの高さを選びます。ほとんどの場合はドレス店で付属されますが、自分で気に入ったものを購入して合わせたい場合は担当者に相談しましょう。 特にミニドレスなどの足首が出るデザインの場合はシューズが見えますので、デザイン性のあるシューズを選ぶと映えますね。 オープントゥは、つま先が見えることから“妻が先立つ”といって避けた方がよいとも言われますが、夏の結婚式では季節らしくてよいかもしれません。また、ミュールやバックベルトのタイプはかかとが浮いてパタパタと音が出てしまうこともあるので、やめておいた方が無難です。
*ブライダルインナー
ドレスの下に着るインナーは専用のものを用意します。ドレスのラインによってインナーの種類が違いますので、担当者に忘れずに確認を。ドレス店に注文してもよいですし、ブライダルインナーを扱っているランジェリーショップもありますので、自分で用意してもOKです。
・トップスインナー
ブラジャーとウエストニッパー(コルセットのようにウエストを引き締めるもの)に分かれているか、つながっているビスチェタイプの2パターンあります。どちらがよいかも担当者に要確認。肩紐のないものか、取り外しができるものを選びましょう。
・ボトムスインナー
ガードルはお腹を引き締めるだけでなく、ヒップアップの効果もあるため、スレンダーラインのドレスなどに合わせます。ボトムが広がるドレスの場合は、フレアパンツを選び、足さばきをよくしましょう。
・ストッキング
普通のパンティーストッキングでOK。色はナチュラルを選びましょう。シリコンストッパーのついた太もも丈ストッキングや、ガーターベルトを使うタイプのストッキングを使用したい場合は、担当者に確認しましょう。 インナーの中には、ブラジャー、ウエストニッパー、ガーターベルトが一体となった、スリーインワンというタイプもありますが、式後に使いづらいため、セパレートタイプの方がおすすめです。
幸せになれるおまじない「サムシングフォー」とは?
ヨーロッパには、花嫁が「サムシングフォー(4つの何か)」を身につけると幸せになれるという、結婚式にまつわる言い伝えがあります。 幸せを運ぶ4つのアイテムを、ぜひウエディングドレスに取り入れてみましょう。
・サムシングニュー(新しいもの)
これから始まる新しい生活を象徴しています。 新しいものを身につけることで、花嫁が新たな生活への心構えを示し、幸せを築いていくのです。式の当日は、手袋、靴、下着など、何か一つおろしたてのものを身につけて。
・サムシングオールド(古いもの)
花嫁と家族とのつながりや富を意味します。先祖代々受け継がれてきた富の象徴を身につけることで、結婚後の繁栄を祈ります。母親や祖母の指輪、ネックレス、ハンカチなどが使われることが多いようです。
・サムシングブルー(青いもの)
青は花嫁の純潔を象徴しています。サムシングブルーでは、目立たないところに青を取り入れるのがしきたり。 ブーケに青い花を加えたり、青いガーターベルトを使ってもよいですね。また、指輪の内側に青い宝石を埋め込んだマリッジリングも人気があるようです。
・サムシングボロー(借りたもの)
すでに結婚している人から、幸せのおすそわけをもらうという意味があります。 花嫁のベールというのもロマンチックですてきですが、日本ではレンタルということも多いので、手袋やリングピローなどの小物に取り入れるとよいですね。 (引用:結婚準備まるごとナビ/高橋書店)
和装のときは…
ドレスと同様に、直接肌に身につける下着は自分で用意します。
他にも、選んだ和装スタイルによって、かつら合わせや簪(かんざし)選び、和ブーケなど、担当者と相談しながら決めていきましょう。
参考資料 大人ウエディングパーフェクトガイド/大泉書店 結婚準備まるごとナビ/高橋書店