銀座アトリエをふらりと尋ねてくださったお二人。
男性は「幅が太い指輪がいい!」、女性は「重ね着けをしたい!」と、
それぞれ指輪のイメージがおありでしたね。
お二人のお好みを細かくお伺いすることで、
しっかりとこだわりを込めた結婚指輪に辿り着きました。
今回は、そんなお二人の指輪をご紹介いたします。
お二人の求めるデザイン性
「結婚指輪だけど、デザイン性も欲しい」というのがお二人のご要望でしたね。
どんなデザインがしっくりくるのか、様々なサンプルを見比べながらご相談しました。
カジュアルすぎず、結婚指輪らしさもちゃんと感じられる、
そんな絶妙なバランスのデザインになりましたね。
男性の《デザート》は、砂漠のランダムな山をイメージした形です。
ツルッと丸みのあるフォルムだと、寂しすぎるとのことで、
ほんのり面のある形と、凹凸があるからこそ生まれる “陰影” を気に入ってくださいました。
「幅を5ミリにしたい」というご要望と、
面の凹凸にもこだわりがおありだったので、
どのくらいの凹凸感がベストなのかを細かく打ち合わせしましたね。
稜線が鋭利にならないように、面がなるべく大きくなるように
アンニュイな雰囲気をしっかりと残したまま、
女性の指輪は《ピウマ》
羽の彫り模様が醸し出す、繊細な雰囲気がお気に入りでしたね。
アンティーク感を大事にイエローゴールドでお仕立てしました。
中央には、星の飾り彫り留めでダイヤモンドをお留めすることに。
細くてしなやかなお手元に合わせて幅を太くし、
彫り模様がより楽しめるデザインになりました。
また、「オリジナル感が欲しい!」とのことで、
手のひら側にもしっかりとこだわりを込めましたね。
中央には、ご自身のお誕生石の “ガーネット” を星の留め方で、
左側には、ご入籍月のお石の “ムーンストーン” を、
右側には、お付き合いされた月の “ペリドット” を、
惑星に見えるようにお留めしました。
その日の気分によって、リバーシブルに着けられる
唯一無二のデザインに辿り着きました!
指輪の内側にもこだわりを込めたお二人。
ご入籍日の後に “〜” をつけることで
「これからもずっとよろしくね!」の意味を込めました!
ご納品の日
しっかりとお二人のこだわりを込めた指輪。
ご納品の日の、お二人の最高の笑顔が忘れられません。
たくさんご相談を重ねたお二人だけの指輪をご納品するのに、
嬉しい気持ちで胸がいっぱいになりつつ、寂しさも生まれるほどでした。
お二人のお手元にしっくりと馴染む指輪。
つくり手として、こんなに幸せな瞬間は他にありません!
また、女性はオンラインアトリエにて《スコプリーレ》をオーダーいただき、
ハーフエタニティの華やかな指輪と重ねてくださいました。
《ピウマ》のマットの質感と、ダイヤモンドの華やかさがどちらも際立つ、素敵な重ね着けになりましたね!
改めまして、お二人の結婚指輪選びのお手伝いができたことを心より光栄に思います。
お二人のためだけに大切にお仕立てした指輪が、
これからの生活に寄り添ってくれる存在でありますように。
ご結婚1周年の際に「指輪の内側にお石を留めたい!」とのお話しもありましたので、
また1年後にお二人にお会いできるのを楽しみにしておりますね!
つくり手 前堂