「これが気になって」と、Instagramを見たお二人が気に入ってくださったのは、《マルカート》という結婚指輪でした。
実際にご試着が始まると、《マルカート》以外のデザインも好みだったりと新しい発見もありましたね。
お好みが似ているお二人は、お互いにパートナーが話す言葉に “そうだね” そして “確かに” と、しっかり相槌を打たれていたのが印象に残っています。
試着で見つけた、もうひとつのお気に入りの指輪指輪
最終候補に残ったのは、《マルカート》の他にもうひとつガラリと印象が異なる《槌目 春》というデザイン。S字カーブが特徴の《マルカート》は、実際に試着してみてもお二人の想像通りで、なめらかな曲線に気品を感じ、“フォーマルであるところ” がお気に入りでしたね。
対して、新しく候補として挙がった《槌目 春》は、柔らかな槌目が春の陽射しを思わせるデザインです。職人がハンマーを打って作り上げる槌目模様に、“さりげなく手仕事を感じられる” ところを気に入ってくださいました。
どちらを選ぼうかと悩むお二人は、“2種類のデザインをひとつにできるアレンジはないか?” と質問してくださいました。
通常であれば、お好みのフォルムをベースに、模様をプラスするアレンジをご提案するところですが、《槌目 春》のように凹凸のしっかりした槌目模様は、《マルカート》ならではのS字カーブを崩してしまう懸念がありました。
考えた末に、模様の大きな《槌目 春》の代わりに《槌目 秋》に施される小さな槌目模様を加えることをご提案することに。
《槌目 秋》が施されたサンプルリングや、参考画像をお見せすると、お二人とも、「こんな感じがいいです!」と目を輝かせてくださり、私もホッとしました。
少し違うのもお二人らしい槌目のアレンジ
《槌目 秋》の模様はとても細かい槌目なので、指輪のどの部分にでも施すことができます。お二人のアレンジは、《マルカート》のS字カーブをどう活かすかがポイントでしたね。
相談した結果、男性はトップのツイスト部分に、女性はトップ以外のリングアームに槌目模様を加えることに。
“S字カーブの活かし方が少し違うのも、またいいね” と、お二人らしいアクセントとなりましたね。
お二人がご夫婦の証でもある結婚指輪
マルカートは音楽用語から名付けられており、“印をつけるようにはっきりと演奏する” という意味があります。
お二人がこの指輪を手にしてもうすぐ4年、お二人らしさが深まった頃でしょうか?
きっとお二人の指輪には、施された槌目のようにさまざまな思い出が刻まれているかと思います。
これからもご夫婦の印でもある結婚指輪にたくさんの思い出を刻んでいってくださいね。
またお二人とお話しできる日を楽しみにしております。