「たとえ同じ形にならなくても
統一感のある特別な指輪をつくりたい。」
ithとの出会いはインスタグラムだったそうで
指輪の雰囲気や世界観に惹かれてお越しくださいました。
お二人で永く身に着ける結婚指輪は
好みが違ったとしても指輪の名前や意味合い等、
どこかに繋がりが欲しいとお話してくださいましたね。
そんなお二人がお互いを思いやりながら辿り着いたのは
結婚の証となる指輪へのこだわり
水面に浮かぶ蓮の花がモチーフの《ロート》は
それぞれの指輪に、ミル打ちとダイヤモンドが
中央にぐるっと一周デザインされています。
表面はランダムなセミマットの質感が
お手元を柔らかく見せてくれます。
ミル打ちは粒々が繊細なアンティーク系の装飾です。
ダイヤモンドは両脇を地金でレール状に
挟み込むレール留めが施されており、
こちらも繊細な雰囲気が楽しめます。
お二人は《ロート》の
女性職人ならではの感性で遊び心のあるデザインと
お手元を柔らかく見せてくれる質感を
とても気に入ってくださいましたね。
男性は普段からお仕事でも身に着けやすいよう
最初からお気持ちの変わらなかったプラチナのお色味に。
女性はダイヤモンドの輝きがお好みだったことと、
男性とのお揃い感を大切にして
手のひら側はミル打ちにアレンジを施し、
どちらも楽しめるデザインとなりました。
ペアで身に着ける結婚指輪
ご自身とお互いのお手元
そして鏡の前で二人揃って見る印象。
たくさんの角度からご試着を進め、
お揃いであることへの特別感がより高まっていきました。
オーダーメイドによって
ご自身のこだわりとご試着の中で見つけた特別感を
叶えることができました。
当初は「色味は合わないね。」と
お話ししていましたが、形や装飾を揃えることで
統一感のある結婚指輪となりましたね。
お二人のこれから
お二人のご納品はご入籍日の一週間前でした。
指輪をお持ちすると、
緊張した面持ちで指輪とご対面。
お手元に着けた指輪をお互いに見合っているお二人のお姿に
私もほっこりと嬉しくなりました。
一生ものの結婚指輪だからこそ
こだわりたい想いを叶える
オーダーメイドの素晴らしさをお二人を通して
改めて教えていただきました。
これからも指輪と一緒に、
たくさんの思い出を作っていってくださいね。
メンテナンスなどでまたお会いできる日を楽しみにしております。
つくり手 原口
