【指輪へのこだわり】5周年を記念して生まれた新作エンゲージリング


新しいリングの誕生


のびやかに芽吹く若葉が、センターのダイヤモンドを守るように包みこむ有機的なデザイン婚約指輪。Maia《マイア》と名前をつけました。

新しい植物を守り、成長を助けるギリシャ神話の春の女神'マイア'。ゆるやかにカーブがかかったフォルムが指元にやさしく、そっと馴染みます。新たに生まれるご夫婦とそのご家族をずっと見守ってくれますように、という想いを込めてイエローゴールドの葉を男性、プラチナの台座に入るダイヤモンドを女性に見立て、デザインしました。

ダイヤモンドの留まる台座は3枚の花びらで飾り、ふんわりと今まさに花が開く様子を表現しています。



デザインに込めたこだわり


このリングには、今まで育まれたithでの様々なお客様とのあたたかな時間と絆が、これからも続いていきますように、という5周年の特別な意味も込められています。

特別なエンゲージリングだからこそ、ithらしさを込めたい。

ithらしさって何だろう?ということを考えながら、漠然と手を動かすところから制作をスタート。

有機的なカーブやライン、メリハリ、モチーフ、繊細なフォルム、遊び心。日頃大事にしている様々な要素を思い浮かべながら、一番大切にしていることは何か、今何を表現したいのか、考えを深めながら作業を進めていきます。


'せっかくならダイヤモンドをたくさん使って、華やかにしたほうがいいのではないか'と見た目のインパクトに引きずられて横道に逸れてしまったり、ithとしてのデザイン、私個人の好みや趣味としてのデザイン、それぞれの境界線がわからなくなって、せっかく考えたデザインを始めからやりなおすことにしたり。

このまま迷いながら進めていては良いものができない、と悩んで手が止まってしまうこともありました。

試行錯誤を繰り返しながら、カーブのラインと繊細なフォルム、そしてそのディテール、それが自分自身とithのものづくりで、一番大切にしている部分ではないかという思いに辿り着いていきました。

少しずつ時間をかけて、先端の仕上げや細部のフォルム、芽吹いた若葉に生命力が宿るよう丁寧に気持ちを込めて作業を進めるうち、どの角度から見ても緊張感とやさしさが伝わるようなカーブとラインが生まれました。最後までこだわった分、無事完成したリングは自分でも納得のできる自信作です。

コラム《デザインを形にするための道具》



ithのものづくりの本質


ithならではのものづくりとは、表情のあるデザインだと私は考えています。

指輪の表情をつくる伸びやかなラインやフォルム、変化のある面の構成、それらを表現していくために、一点ものならではの手間暇のかかる制作が必要となります。

つくり手やお客様から、ithのリングはアンティークな雰囲気があると言われることがありますが、きっと一つずつのリングに向き合いながら作る職人の姿勢、時間を惜しまず細部にこだわる想いがリングに表情を宿し、贅沢なアンティークジュエリーの要素を備えるのではないかと思います。


'マイア'がアトリエでお披露目されるのは、9月下旬頃となる予定です。

身につけた時のしっくりと馴染む感触、伸びやかなラインは、ithのリングの特徴が込められています。アトリエでぜひ体感してみてください。



ith 高橋亜結


About ith《ithのものづくり》

この記事はいかがでしたか?

回答すると、ほかの方の反応がわかります。
あなたはどっち?

この投稿をシェアする

【指輪へのこだわり】5周年を記念して生まれた新作エンゲージリング