2018.11.04 心斎橋

お揃いの彫り模様にふたりだけの想いを込めた結婚指輪

 

”リングに不完全な要素がほしいんです”

女性はそのようにおっしゃいましたね。

 

 

はじめそう伺った時、

どうすれば願いを叶えてあげられるのだろうと

つくり手として悩みました。

 

 

 

 

 

 

女性は和彫りの模様がキラキラと輝く

Anise《アニス》がお気に入り。

 

 

男性は指にフィットする形状と

鏡面とつや消しの二面性を持ち合わせた

Vivace《ヴィバーチェ》がお気に入りになりました。

 

 

 

 

 

 

せっかくだからと、

お互いの要素を少しずつ取り入れることに。

 

 

女性は、ゆるやかなS字のカーブを持たせて、

男性は、手のひら側を女性と同じ

アニスの彫り模様を加えることになりました。

 

 

そうすると、不完全な要素は自ずと、

手彫りでされる彫り模様へとイメージが膨らみます。

 

 

 

 

 

 

お互いの手のひら側に入る彫り模様の一部分。

あえて彫りを加えないことで、

不完全さを表す、ご提案をしました。

 

 

のちに、女性へ不完全さを求められた理由を尋ねてみました。

すると、このように教えてくださったのです。

 

 

”自分も相手も完璧ではなく、

欠けている部分があって当然だという意味を込めました”

 

 

 

 

 

 

おふたりの人生において、

リングがとても大きな意味を持って寄りそっていくのだと思うと

わたしも身の引き締まる思いです。

 

 

リングの可愛らしさにホッとしたり、

込められた意味を思い出してシャキッとしたり。

 

これからの暮らしが、リングとともに

豊かさを増していかれることを心より願っています。

 



つくり手 大橋 美菜子



 

Male:結婚指輪ヴィバーチェ》/Pt900(プラチナ

Female:結婚指輪アニス》/K18YG(イエローゴールド

 

 

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