少し緊張されながらアトリエを訪ねてくださった男性。
「サプライズで婚約指輪を贈りたいんです」と話してくださいましたね。
今回はそんな男性との指輪づくりについてお話しいたします。
指輪のイメージ
指輪のサンプルを見ていただく前に
ご希望のイメージについてお話しをうかがうと、
指輪のイメージをしっかりとお持ちでした。
「彼女は“カーブの形”が好みで、“プラチナの色”が良さそう。
お守りになるような指輪にしたいんです。」と
不器用ながらも、しっかりとお話ししてくださったのが印象に残っています。
そんな男性が選ばれたのは
“香り”という意味が込められた《フューメ》
優しいS字カーブが特徴の指輪です。
“華奢だけれど華やかなデザインがお相手さまに似合いそう!”
というのも決め手の一つでしたね。
ダイヤモンドに込めた意味
中央にお留めしたダイヤモンドにも
特別な意味合いを込めました。
男性が選ばれたのは“0.210カラット”のダイヤモンド。
2月生まれの男性と、10月生まれの女性。
お二人にまつわる数字が仲良く並ぶ、
お守りにぴったりなダイヤモンドに巡り合いました。
お相手さまを包み込むお守り
指輪のご納品後、
サプライズのプロポーズが成功したというご連絡をいただき
私も一緒に嬉しい気持ちになったのを覚えています。
“香り”は目に見えないものですが、必ずそこに存在します。
お相手さまを想う男性のお気持ちも同じ。
見えないけれど、確実にそこに在るのです。
大切なお気持ちを形にした特別な婚約指輪が
お相手さまを優しく包み込むお守りとして
キラキラと輝き続けますように!
つくり手 前堂