二人の始まりを意味するアメシスト
指輪の内側に“アメシスト”を留めた、世界に一つのご結婚指輪を制作しました。
「二人とも2月生まれではないけど、入籍月の2月は夫婦としての誕生日だね!」
女性の素敵な提案にうなずく男性のお姿が、とても幸せそうだったことを覚えています。
そして、お二人のこだわりは、アメシストだけではありません。
身に着けたからこそ分かる好みの形
アメシストを留める指輪は、形と質感にこだわりました。
インスピレーションを大切にしたいとご希望のお二人は、身に着けてみてピンとくる指輪を探すことに。
さまざまな指輪を試着し、辿り着いたのは《ヴィバーチェ》。
右上に伸びていくカーブのラインが魅力的なデザインです。
ithでは、このカーブラインを“S字カーブ”と呼んでいます。
《ヴィバーチェ》のカーブは、職人が実際に身に着けながら、手の形に沿うよう何度も調整を重ねてつくられました。
「これが一番ピンとくる!」と、《ヴィバーチェ》を身に着けておっしゃったお二人。
指輪に込めたこだわりが、お二人のお好みにマッチしたときは本当に嬉しかったです。
そして指輪の表面仕上げは、マットの中でもサラリとした質感の“ホーニング”を選ばれました。
“鏡面仕上げ×ホーニング”の組み合わせは、質感の違いにコントラストがつきます。
指輪が立体的に見え、よりS字カーブを引き立たせることができました。
刻印を打刻する位置にもこだわりを
さらに内側の刻印は、手のひら側にアメシストを。
手の甲側に、入籍日を打刻することに。
手のひら側に宝石を留めるとこで、アメシスを手で握ることができます。
お二人の指輪からは、“愛を守り離さない”そんな強いメッセージを感じました。
もしかしたら自然とお二人の強い絆が、ご結婚指輪という形として現れたのかもしれません。
ご納品は郵送でしたが、後日いただいた温かなメッセージがとても嬉しかったです。
これからアメシストを見るたび、お二人のことを思い出すだろうと思います。
ご夫婦として誕生した新たなお二人が、末永くお幸せでありますように。
アトリエより願いを込めて。
つくり手 平島