皆さまは結婚指輪を選ぶ際、
どんなところを大切にしたいですか。
着け心地の良さ、お気に入りのデザイン。
パートナーとお揃いであること。
人それぞれ、たくさんこだわりがあると思います。
今回はつくり手の私が、どのように結婚指輪を選んだかを
お話させていただきますね。
二人で選ぶ指輪だからこそ、大切にした"お揃い感"
つくり手になる以前から私はジュエリーが、
とりわけ指輪が大好きでした。
自分自身で指輪を作ることもあったくらい、
デザインにこだわりがあります。
対照的にパートナーは、アクセサリー自体に
あまり親しみがありませんでした。
ジュエリーに親しみの無い彼が
これからずっと着けていく指輪だからこそ。
私が指輪選びで一番に大切にしたことは、
"相手が気に入った形の指輪を二人で身につけること"です。
自分のこだわりは、
ダイヤモンドの数や好みのテクスチャなどで
さりげなく楽しもうと決めていました。
試着を通して見つかったこだわり
ithではたくさんの種類の指輪を、1つずつ試着しながら
自分たちの好みを探していきます。
試着を繰り返していくと、彼は私の予想に反して
個性的なデザインが好みだったことが判明。
2面性のデザインで個性が光る
《アレグロ》に、ベースの形状は決まりました。
せっかくの2面リバーシブルで楽しめるデザイン。
マット加工の面はお揃いで残したまま、
彼はかっこいい!と一目惚れした"アニス"の彫りを。
シンプルが好きな私はテクスチャは鏡面のまま、
ダイヤモンドの数を3pcにアレンジしました。
色味は華やかなイエローゴールドが好きな私と、
シンプルなプラチナが好きだった彼の好みの、
ちょうど真ん中をとってシャンパンゴールドに。
面を区切る稜線には、二人とも気に入ったミル打ちを
施すことにしたのもこだわりです。
じっくり指輪を着け比べる、特別な時間
指輪に馴染みの無いパートナーが、
楽しそうに"好き"を見つけていく時間は
私にとっても楽しい時間でした。
きっと自分一人では選ばなかった、
二人で選んだデザインだからこそ
愛着を持って身につけることができそうです。
自分がつくり手として皆さまとお話する時も、
お二人が何かこだわりを見つけて、
指輪に愛着を持っていただけたら
嬉しいと私は思っています。
指輪はとても小さく繊細ですが、
一番自分自身の目に留まるジュエリーです。
そこにお二人の想いも載せることができる
結婚指輪は、本当に特別なものですよね。
二人でたくさん悩んだけど、これにして良かった!と
手元を見るたびに思えるような指輪と
出会っていただけますよう、
お手伝いをさせていただけたら嬉しく思います。
アトリエで、
皆さまのお越しをお待ちしておりますね。
つくり手 田中