アトリエに来訪前から、とても丁寧に希望を教えてくださったお二人。
「名前に”葉”が入っているので、取り入れたい」
「二人共4月生まれ」
「二人の出身地は神戸」
「お互い好みが違うけど、自分たちだけの唯一の結婚指輪にしたい」
さまざまなデザインを想定してお迎えしたところ、
「具体的なイメージはないので、どんどん提案してください!」
と最初に言ってくださり、お互いの緊張も解けてたくさんの話しができました。
お名前
まずは試着をとおし、お互いの好きな指輪の形状を探していきました。
女性は緩やかなカーブがご自身の手元にフィットするため、《レガート》をベースの形にしました。
男性は、手元をキリッと見せてくれた
《ヴィバーチェ》を選ばれました。
そして共通してお好みだったのが、
月桂樹の葉が彫られた《エルバ》です。
女性のお名前には、”葉”が入っています。
迷いなく、お二人が最初に取り入れたモチーフが葉の模様になりました。
お二人の故郷と思い出深い季節
次に出身地、神戸について。
大切な共通点だしぜひ取り入れたいけど、
故郷を思い出せる表現は何だろう?
そこで好みの指輪として残っていた中に、
春のうららかな日差しを表した《槌目春》の指輪がありました。
お二人は同じ4月の春生まれ。
そして神戸のイメージの一つに”漁港”があります。
ゆらめいている槌目模様が、
船が行き交う港の水面に見える。
二つの共通点が一つのモチーフにつながったことで、お気持ちも決まりました。
男性は好みの艶消しに。
女性はきらめきをそのまま、鏡面にして指輪に取り入れました。
お互いの好みを感じる唯一の結婚指輪
お互いの誕生日を祝ってきた思い出深い春。
そして故郷を思い出す風合いが加わり、お二人だけの唯一の結婚指輪が完成しました。
同じ要素を取り入れながら、
形状や表面加工の違い等、それぞれの好みをしっかり感じる指輪になりましたね。
お二人らしい指輪と共に、
これからも自分たちらしさを大切に過ごされていってくださいね!
末永くお幸せに。
つくり手 遠藤