「婚約指輪や結納のお返しはよく聞くけれど、結婚指輪にもお返しは必要なの……?」
結婚指輪をどちらか一方の負担で用意した場合、お返しをした方がいいのか気になりますね。
結婚指輪のお返しについて、特に決まりはないようです。
ただし、婚約指輪を用意しなかったカップルの場合、男性側が結婚指輪を負担することも多いでしょう。そんな時は女性がお返しを用意することで、お互いの思いやりが伝わります。
この記事では、結婚指輪のお返しを用意する・しないの基準や、お返しをする場合、具体的に何をお返しすればよいのかをお伝えします。
結婚指輪のお返しはどんな時に発生する?
男性側、女性側のどちらか一方が結婚指輪を用意してくれた場合に、お返しを考える必要があります。
とはいえ結婚指輪のお返しについて、結納のように一般化されたルールやマナーはありません。
お互いの考え方や経済状況など、それぞれ状況は違いますので、お二人の関係性によっては不要なことも。
どんな時にお返しを検討したほうがいいか、以下に一般的な考え方をご紹介しますので 参考にしてくださいね。
お互い負担した場合はお返しはなし
結婚指輪の費用をお互い負担した場合は、お返しをする必要はないでしょう。
具体的には、自分の指輪を負担する・お互いの指輪を負担する・トータルの費用を折半するなどの場合です。
それぞれの結婚指輪の金額に差がある場合でも、お二人が納得していれば問題はありません。どちらかが不公平感を持つようなバランスにならないよう、負担する額をよく相談して決めましょう。
結婚指輪を買ってもらったらお返しをする
結婚指輪を相手に買ってもらった場合は、お返しを検討してください。
婚約指輪を用意しないカップルの場合は、男性が結婚指輪を贈り、女性がお返しをすることで、お互いに感謝の気持ちが伝わるでしょう。
結婚指輪は一般的に婚約指輪より安価ですので、お返しをするにしても負担は少なくなります。
婚約指輪も結婚指輪も男性が負担している場合は、婚約指輪をもらったときにお返しをしたかどうかで変わります。
ただし、相手や両家の考え方によるところが大きく、お返しはケースバイケース。
婚約後は家族同然という考え方であれば、“二人の財布”からお金を出したとも言えます。お返しのためのお金は、二人の生活準備に使うのも間違いではありません。
費用を負担した側は、お返しを期待しているわけではなく、相手を想っての行為です。その気持ちに対して、お礼の気持ちを表したものがお返しです。
お礼のカタチは千差万別。記念品でもいいですし、新しく揃える家具などを買う時に、多めに負担する方法もあります。
また、お互いの親の意向もあるでしょう。婚約指輪や結納の際にお返しをしていれば、それ以上は不要という家庭もあります。
みんなが納得できる方法を探すことが大切です。
もしくは、婚約指輪のお返しに女性側が結婚指輪費用を負担するというケースもあるようです。この場合は結婚指輪が“お返し”ですので、男性側からの“お返しのお返し”は不要といえます。
先輩カップル、先輩花嫁さんの意見はどう?
「ゼクシィ結婚トレンド調査2021(https://souken.zexy.net/data/trend2021/XY_MT21_report_06shutoken.pdf)」によると、婚約指輪のお返しについて贈った人は47.1%と、半数程度の人がお返しをしているようです。
東海・北陸地方のカップルはお返しを贈る人が多く、50%以上となっています。
それでも半数はお返しをしていないので、やはり考え方は人それぞれです。結納のように儀式化されたものではないため、ある程度自由に、お二人の意見を尊重してください。
また、婚約時に指輪やその他記念品を贈らなかったと回答した人も25%います。婚約指輪を用意しないカップルであれば、結婚指輪を用意してもらったときにお返しをしてもよいでしょう。
結婚指輪のお返しの相場は?半返しやそれ以下もあり
結婚指輪でのお返しについては、今のところ出ているデータがありませんので、婚約指輪の場合を参考に解説します。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2021」のデータでは、婚約指輪のお礼として贈る金額の平均は13万円です。婚約指輪の平均金額が35万円ですので、贈られたものの金額の2~3割を目安にお礼をする人が多い計算になります。
これを結婚指輪の平均額にあてはめてみましょう。
結婚指輪の平均額はペアで25.4万円です。相場の考え方としては、
・結婚指輪の総額の2~3割で、8万円前後のものを贈る
・自分がつける結婚指輪の費用の2~3割で、4万円前後のものを贈る
という選択ができます。
あくまで平均金額での計算なので、実際の金額はそれぞれで異なりますが、平均の相場感はこのくらいという目安にしてくださいね。
どちらの相場を採用するかに関しては以下のように考えてみてはどうでしょうか。
婚約指輪をもらったときにお返しをしておらず、さらに結婚指輪を負担してもらった場合……結婚指輪の総額の2~3割でお返しを検討
婚約指輪は用意せず、結婚指輪を負担してもらった場合……自分が着ける結婚指輪の費用の2~3割でお返しを検討
決まりがあるわけではなく、考え方の一例として参考にしてください。
結納なども地方によって考え方が異なります。頂きものに関しては半額返しが妥当と感じる人もいるでしょう。お二人の考えを優先してくださいね。
結婚指輪のお返し。おすすめの一例
平均のデータを参考に、10万円前後・5万円前後のものを扱うおすすめアイテムやブランドをご紹介します。
腕時計や財布などの小物やスーツ、趣味のアイテムなど、お返しに決まりはありません。相手が喜ぶものを贈るのがおすすめです。
ただ、一般的に祝い事に刃物、クシ(ヘアブラシ)、ハンカチは相応しくないと言われていますので、理由がない限り避けるのが無難です。
腕時計:おすすめのブランドは?
【10万円前後のおすすめ時計ブランド】
TAG HEUER(タグホイヤー)は、20〜30代でも嫌味なく着けられる高級時計として人気です。
もう少し価格を抑えたい場合、JUNGHANS(ユンハンス)なら、TAG HEUER(タグホイヤー)よりも価格に幅がありますので選びやすいでしょう。
【5万円前後のおすすめ時計ブランド】
Paul Smith(ポールスミス)は、洋服や財布などの愛用者が多くおすすめのブランドです。
SEIKO(セイコー)は日本製の安心感がありますし、ビジネスシーンでもプライベートでも使えるデザインが魅力です。
財布:おすすめのブランドは?
【10万円前後のおすすめ財布ブランド】
COCOMEISTER(ココマイスター)は、日本製で質の良さが有名なブランドです。財布以外にキーケースなど革小物を検討している人にもおすすめします。
BERLTI(ベルルッティ)はおしゃれ好きな男性におすすめ。知る人ぞ知る高級ブランドで、シンプルから個性派まで、長く使える財布が見つかります。
【5万円前後のおすすめ財布ブランド】
FUJITAKA(フジタカ)は、革も作りも一級品で、長財布派にもおすすめのブランドです。
土屋鞄はランドセルなども扱う老舗ブランド。一度使うと手放せなくなるリピーターも多いようです。
スーツ:おすすめのブランドは?
【10万円前後のおすすめスーツブランド】
時計でも登場したPaul Smith( ポールスミス)は、スーツもおすすめです。
TAKEOKIKUCHI(タケオキクチ)も、若い男性に人気のブランド。どちらも百貨店などに店舗があるので、気軽に立ち寄ることができますよ。
【5万円前後のおすすめスーツブランド】
麻布テーラーなら、5万円以下で本格的なパーソナルオーダースーツを作ることができます。
FABRIC TOKYO(ファブリックトーキョー)では、豊富な生地から機能的なスーツを作れます。一度採寸すれば次回からオンラインで注文することも可能です。
バック:おすすめのブランドは?
【10万円前後のおすすめバッグブランド】
Felisi(フェリージ)なら、ビジネス用・普段用どちらのデザインも豊富にあります。機能的でおしゃれなバッグに加え、ベルトなど小物も同じブランドで揃えることができますよ。
ETTINGER(エッティンガー)のビジネスバッグは、レザーの質が良く長く愛用してもらえるでしょう。
【5万円前後のおすすめバッグブランド】
PURTER(ポーター)は若い人を中心に長年支持を集めているブランド。耐久性はお墨付きですし、軽くてポケットなどの機能も充実しています。
TUMI(トゥミ)も耐久力が自慢のブランドです。リュックタイプのビジネスバッグも取り扱っており、贈る相手のニーズに合わせやすいでしょう。
趣味のアイテム
カメラや釣りなど、相手の趣味に合わせた品物を贈るのも喜ばれます。こだわりのある男性なら、買い物デートをして色々教えてもらうのもいいですね。
二人の共通の趣味が映画ならプロジェクターを贈るなど、一緒に楽しめるものもおすすめです。
まとめ
結婚指輪のお返しをするかどうかは、婚約指輪の有無や、お互いの考え方によって変わります。
結婚には何かとお金がかかるものです。お返しを贈るにしても、負担にならない範囲で大丈夫。個人のものだけでなく、新生活にかかる費用の中でつり合いを取るという方法でも大丈夫です。
二人のお金を大切にするならば、婚約指輪のお返しに結婚指輪を贈るのも合理的な方法といえるでしょう。
難しく考えすぎなくとも、お返しはあなたの目に見えない気持ちを伝える手段にすぎません。お互いを大切に想い合い、これからも仲良く過ごすためのツールとして、上手に利用しましょう。