まずは結婚の意思を伝えましょう。
最初のステップは親への報告です。すでに相手を親に紹介している場合でも、結婚の意思をきちんと伝えましょう。
親は子どもがどんな人と結婚するのか、期待と不安でいっぱいです。親の気持ちに配慮しつつ「結婚したい人がいるんだけど、会ってもらいたいので、都合の良い日を教えてください。」などと切り出し、相手のプロフィールも伝えましょう。人柄や馴れ初めも話しておくと、親も安心してくれるかもしれません。親の質問にも丁寧に答えましょうね。
親への挨拶で失敗しないコツ
挨拶は先に女性宅へ行くのが一般的です。ただし、遠方であったり都合のつかない場合は親に合わせるようにし、相手側にも事情を話しておきましょう。
訪問の日時は、食事の時間帯を避け、休日の14時頃がベストですが、やはり親の都合を優先しましょう。あまり早く着くのも、遅れるのも、先方に迷惑になりますので、気をつけましょう。
玄関の前でコートを脱ぎます。玄関に入ったら、「こちらが、お付き合いしている(フルネーム)さんです。」と紹介をしてもよいでしょう。
相手の親と初対面なら、自分からも「(フルネーム)と申します。よろしくお願いします。」という程度に自己紹介をしましょう。
「どうぞあがってください。」と勧められてから、正面に向かって靴を脱ぎ、あがってから靴の向きを直します。
部屋に通されたら、持参した手土産を袋から出して渡します。
「本日はお時間をいただきありがとうございます。」と一言添えても好印象です。親から質問があれば、ハキハキとした誠実な姿勢で答えましょう。
歓談は10分程度にとどめ、本題へ切り出すのは、必ず男性からです。
「(名前)さんと結婚したいと思っています。お許しいただけますでしょうか。」といったように、承諾を求めるかたちにすると誠意が伝わります。
ここで気を付けたいことは、呼び捨てやニックネームでは呼ばないこと。
(名前)さんと呼びましょう。相手の親に対しても、馴れ馴れしくならないように「(名前)さんのお父様、お母様」というふうにします。
ボディタッチをしたり、謙遜のようなつもりでも相手をけなすような発言はNGです。
あくまでも控えめな行動を心がけましょう。今まで交流のあった場合でも、まだお客様であることを忘れずに。帰るタイミングは2~3時間程度。
食事に誘われた場合でも、20時前には失礼しましょう。
服装と身だしなみ
男性はスーツが無難です。シャツもネクタイも、派手なものは避けましょう。髪型もきちんと短めに整えて、カラーリングしている場合は、明るすぎないナチュラルな色味にしましょう。
髭はしっかり剃り、鼻毛もカットしましょう。靴下は新品をおろしたほうがベスト。靴は磨いて、中敷きも傷んでないかチェックを忘れずに。
女性はスーツかワンピースがよいでしょう。カジュアルにならないよう注意し、夏なら肌の露出を抑えて。座る時のことを考えて、タイトスカートは避け、膝丈くらいを選びましょう。バッグやアクセサリーはブランドものは避け、シンプルかつ上品に。髪型、カラーリングにも気をつけて。メイクやネイルはナチュラルにまとめましょう。たとえ夏でも素足はNGです。ストッキングを着用しましょう。靴は着脱しやすいものにし、汚れも落としましょう。
このようなかしこまった場で、どのような服装で来るのか、親は見ています。場にあった装いができているだけで好印象ですので、手抜かりのないように準備しましょうね。
(参考資料:ありがとうの気持ちを贈るハッピーウエディングBOOK/高橋書店、
ウェディングのマナーとコツ/Gakken)