2025.12.05 大宮

一目惚れしたダイヤモンドでお作りした婚約指輪とお二人の手に寄り添う結婚指輪

まだまだ暑さが厳しかった8月、

アトリエにお越しくださったお二人は

別ブランドで一目惚れされたという

ダイヤモンドをお持ちでした。

 

「このダイヤモンドを使って婚約指輪を作りたい」

 

一目惚れされたダイヤモンドは、

天然の鉱物でありながらほとんど内包物を含まず、

とても美しく透明度の高いダイヤモンドでした。

透明度の高いダイヤモンドをお気に入りの指輪に

とっておきのダイヤモンド

お留めする婚約指輪としてお二人が選ばれたのは、

《オーンダ》という波をモチーフにしたデザイン

 

少し個性を感じられながらも

婚約指輪らしさ”も兼ね備え、

女性だけでなく男性にも

気に入っていただけたデザインでしたね。

 

 

サイドにあしらう小さな宝石は、

女性の誕生石であるルビーと悩まれましたが、

発色の強すぎない点が決め手となり、

2粒のみ色がお好きだったタンザナイトへ変更することに。

 

またお仕立ての際は、

「もう少しダイヤモンドだけで楽しみたい」

というお気持ちから

すぐにはダイヤモンドをお預かりせず、

1週間ほどお手元で眺めて楽しまれていたことも、

私にとって忘れられない思い出の一つです。

お二人が末永く身に着けることを考えられた結婚指輪

そして結婚指輪も、

婚約指輪と一緒にオーダーされたお二人。

 

結婚指輪で大切にされていたのは、

“つけ心地の良さ”と“お手元への馴染み”でした。

 

 

さまざまな指輪をご試着いただく中で

最後に選ばれたのは、

さりげないS字のカーブが上品な《マルカート》

 

《マルカート》は、

手のひら側のみ厚みを抑えているため、

「手を握ったときの付け心地がいい」

と気に入ってくださいましたね。

 

ithの指輪で唯一《マルカート》にしか

施されていないこだわりが

お二人の気持ちと重なった瞬間でした。

 

 

ベースとなる指輪が決まり、

ご試着前、「指輪自体が似合わないかも」

と心配されていた男性は、

肌なじみを良くするために、

“ヘアライン”という少しマットな仕上げをすることに。


女性の指輪に留めた3粒のダイヤモンドの輝きに合わせ、

正面のS字カーブにはマット加工をせず鏡面で仕上げ、

金属の艶を感じられるようにした点も

こだわりのひとつです。

 

つけ心地やデザインなど、

随所にお二人の想いが込められた結婚指輪となりました。

ダイヤモンドとの再会、そして結婚指輪との初めてのご対面

 

そして迎えたご納品の日。

2ヶ月前にお持ち込みいただいたダイヤモンドは、

指輪のかたちとなってお二人のもとへ戻ってきました。

 

いざご対面されると、

指輪をじっくりとご覧になり、

お気に召していただけたご様子に私も安心いたしました。

 

どうか、お気に入りの婚約指輪結婚指輪が、

これから月日を重ねるごとに

さらにお手元へ馴染んでいきますように。

 

またお二人にお会いできる日を、

心より楽しみにしております。

 

つくり手 髙山

大宮アトリエ

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