アトリエには、様々な想いを抱えた
お客様がご相談にいらっしゃいます。
皆さまとお話させていただき、
出来上がった指輪が、皆さまの手に旅立っていくまでを
見届けることができるのが私たちつくり手です。
たくさんのお客様の笑顔やメッセージに触れるたび、
私自身、指輪に対する憧れが
少しずつ強くなっていました。
今日はそんなつくり手の私が、
自分へ贈るために選んだ指輪のお話を
綴らせていただければと思います。
ith jeweiry カミーノ
私は自分への誕生日プレゼントとして、
カミーノというコレクションの
指輪を仕立てることにしました。
普段はお客様の指輪選びのお手伝いのために、
指輪選びのアドバイスを
させていただくことも多い私たちつくり手ですが、
実は私自身はとても優柔不断で、
これだ!とすぐに決められない性格です。
なかなか一つを選ぶことができませんでした。
たくさん写真を眺めてもサンプルを試着しても
なかなか選びきれない自分。
どれも可愛いからこそ、
見れば見るほどますます悩んでしまいます。
そこで、せっかくたくさんのお客さまと
お話をしてきたからこそ、
皆さまが何を大切に、
"これだね"とデザインを決めていったのか。
自分にも当てはめて、考えてみることにしました。
自分へのメッセージを込めて選んだ《アンゴロ》
今回つくるのは、自分の誕生日につくる記念の指輪。
それも、今年の誕生日は私にとって特別な
入籍する前の最後の誕生日でした。
使い慣れた苗字で
歳を重ねることができるのは今年で最後です。
このタイミングで指輪を選ぶからこそ、
私は"指輪に込められた意味合い"を
一番大切にしようと思いました。
そうして出来上がったのが、
"曲がり角"という意味を持つ《アンゴロ》です。
曲がり角は、章と章をつなぐものです。
今までの自分らしさは忘れずに、
新しい環境でも日々を過ごしていけますように。
それでもこれからは、自分のためだけじゃなく
大切な人のために、
もっと頑張れる自分になれますように。
そんな願いをこめて、私はこの指輪を選びました。
指輪は他の誰でもない
自分の目に一番に留まるジュエリーだからこそ、
きらきら輝く《アンゴロ》が
そう自分の背中を押してくれたら嬉しいなと思います。
現在、私は結婚指輪も制作中です。
完成はもう少し先ですが、
今は右手の薬指につけている《アンゴロ》を、
結婚指輪と一緒に左手に重ねて着けることが
密かに楽しみでもあります。
アニバーサリーリングのご相談もご気軽に
カミーノは現在、
オンライン限定でのお取り扱いとなりますが
アトリエで実際にご試着いただくことも可能です。
お二人でつくる結婚指輪はもちろん、
何かの記念にお仕立てするジュエリーのご相談も、
いつでも承っております。
もし私のように優柔不断で、
どれもいいなと迷うことが
多い方がいらっしゃいましたら
ぜひ一緒に考えるお手伝いをさせてくださいね!
アトリエで皆さまのお越しをお待ちしております。
つくり手 田中