アトリエにお越しになる前に
どんな結婚指輪にしようか
イメージを膨らませてきたお二人。
カウンセリングをする中で
「光沢のある鏡面とマットな質感を組み合わせたデザインがいい。」
と話してくだいましたね。
一口にマットといっても、
少し光沢が残っている風合いのものから
より深くふんわりと輝くものまで様々。
たくさんの質感をつけ比べ、お二人にしっくりきたマットは《槌目秋》でした。
秋のうろこ雲のような細かな槌目模様とセミマットな雰囲気がお好みでした。
ご試着の中で形状のお好みについても深掘りしてお話。
ストレートだとお二人にとってはシンプルすぎる。
「ひねりの形状で、輝きに表情があるものがいいね。」
中でも《メビウスドゥーエ》のゆるくひねりを効かせた形を気に入ってくださいました。
トップのひねったラインは光沢を残し、腕の部分を槌目秋にアレンジ。
女性は幅が細いデザインがお好みでしたが
男性の指輪と並べた時に、デザインが一緒でも幅が細いとお揃いに見えないなと
あえて太目を選ばれました。
指輪が二つ並んだ時の見え方でデザインを決めるのも
お二人の指輪作りの記憶に残りますね。
お二人に指輪をご納品したのは
アトリエにお越しになった秋日から季節が一つ進んだ12月でした。
あれから指輪との思い出は増えたでしょうか。
いつまでもお二人らしく季節を重ねていってくださいね。
つくり手 山本