「シンプルなリングで、
ダイヤモンドが付いていないものがいいんです。」
ふんわりと、共通のおご希望があるお二人。
一言で“シンプル”といっても様々な形や違いがあり、
着けたときの印象の違いや、
ご自分の指への馴染みの良さなど、
お二人とご一緒に、私もたくさん考えました。
そして、お2人が選んだリングは、
緩やかに描かれたU字の曲線が美しいLegato《レガート》。
地金をたっぷりと使って仕立てた《レガート》は、
貴金属ならではの、重厚感も感じられるリングです。
「着けた時に、指が1番綺麗に見えた。」
「シンプルだけど、こだわりがある形がいいね。」
初めて《レガート》を指に着けた時、
お2人は、そうおっしゃっていましたね。
ご注文を受けてから、
ひとつひとつリングを制作するithの形にも共感してくださり、
ithでマリッジリングを制作してくださることになりました。
「たくさんよりも、ひとつを大切に」
私たちが日頃大切にしている思いに、
共感してくださった事が嬉しかったです。
お揃いの時計に、お揃いの結婚指輪。
お手元のお写真だけで、
お二人の仲の良さが伝わってきます。
“音と音の間を切らないように、なめらかに演奏する”
音楽表記から名付けられた、
《レガート》の意味合いです。
お二人の薬指で輝く《レガート》も、
お互いの絆を繋いでいく証でありますように。
末永いお幸せを祈っています。
つくり手 / 平島 郁美