お二人との出会いのきっかけは、
男性からのご婚約指輪のご相談のお電話でした。
サプライズでの婚約指輪選びから始まった、お二人との指輪作り。
しっかりとお二人らしさあふれる指輪になりましたね!
今回はそんなお二人の指輪をご紹介します。
想いを込めるご婚約指輪
まずは男性お一人で、サプライズのご婚約指輪のご相談。
お相手さまの左手の薬指のサイズが分からないとのことで、
サイズが分からなくてもできるサプライズの方法をご提案させていただき、
ダイヤモンドを先に選ばれる場合、指輪のデザインをお二人で一緒に選ばれる方が多いのですが、
「自分でデザインを考えたいです!」と楽しそうにお話ししてくださったのを覚えています!
ダイヤと指輪のデザインを事前にしっかりと考えて、
指輪のサイズだけをお相手さまと一緒にアトリエで確認させていただき
デザインを内緒のままお仕立てできるように、サプライズの計画がスタートしました!
お相手さまがいつもどんなアクセサリーを着けていらっしゃるか、
どんなものを好んで持っていらっしゃるかなど、いろんなお話しをしながら考えましたね。
そんな男性が選ばれたのは《ジラソーレ》
向日葵をモチーフにした指輪です。
お相手さまが一番お好きなお花が向日葵で、元気をもらえるお花なのだそう。
また、お二人がお付き合いをされて半年の記念日に、
向日葵の花束をプレゼントされたのだそうです!
(こちらが実際に贈られた向日葵の花束のお写真です!)
そんなエピソードも一緒に指輪という形に込めて、
よりお相手さまらしい指輪になるように、アレンジを考えましたね。
アンティークな雰囲気のものがお好みなのと、
より向日葵らしく見えるようにイエローゴールドでお仕立てを。
元々のコレクションは指輪部分もダイヤが沢山留まっていて、華やかなのですが、
向日葵のお花らしい輪郭を目立たせるために、指輪部分のダイヤは無くすことに。
また、指輪部分は柔らかい印象になるように、丸みのあるフォルムにアレンジしました。
こだわりや意味合いを大切に、お相手さまのことを想って考えたご婚約指輪のデザイン。
指輪のボックスを開けてもらう瞬間が楽しみになりましたね。
お二人でサイズの確認にいらしてくださった際は、私も一緒にドキドキいたしました!
しっかりとデザインを内緒にしてお仕立てがスタートした向日葵の指輪。
サイズの確認と合わせて、内側の刻印もお二人で考えてくださいました。
“HELLO” の刻印は「新しい私たちにこんにちは!という意味です!」と
キラキラした笑顔でお話ししてくださったことが印象に残っております。
晴れてご夫婦となられるお二人にぴったりな指輪になりました!
婚約指輪ともリンクする、お揃いの結婚指輪
続いては、ご結婚指輪のご紹介です。
実は、ご婚約指輪のサイズのご確認の際にご結婚指輪も合わせてご相談いただきました!
婚約指輪のデザインは内緒のまま、重ねた時のイメージも一緒に考えつつ、
お二人らしいお揃いのペアになりました!
お二人が「これだ!」と選ばれたのは《レガート》
〈抱え腕〉という、手を繋ぐようなフォルムの指輪です。
指輪の全体が滑らかなカーブになっており、
指の根元に馴染む着け心地の良さに感動してくださいましたね。
《レガート》にお二人らしさをより込めるために、じっくりアレンジを考えることに。
様々な指輪を見比べていく中で、お二人がお好みのだったマット加工の《槌目 秋》
お揃いで身に着けているペアリングが槌目模様だったことや、
プロポーズの季節が秋だったことなど、お二人にリンクする部分が沢山ありましたね!
《レガート》の形だからこそ、
指輪の左側は《槌目 秋》の質感で “今までのお二人” を
指輪の右側は、ツヤッと鏡面仕上げで “これからのお二人” を表現して
「こんにちは!」と仲良く握手するような、婚約指輪の刻印とも繋がるデザインになりました!
女性の指輪には、ランダムな並びで石留めを。
お付き合いされた記念日が2月とのことで、
ダイヤモンドが輝く中に、1ピースだけ2月の誕生石のアメシストをお留めすることに。
そして、お二人らしい意味をしっかり込めた唯一無二の指輪になりました!
内側の刻印も、しっかりお揃いに。
仲の睦まじいお二人らしい指輪になりました!
重ねて着けることで、大好きな向日葵を抱きしめるようなデザインにもなりましたね。
ご納品の日
完成した指輪との対面の瞬間は、
嬉しさや照れくささ、たくさんの笑顔が溢れる何にも代え難い時間となりました!
お二人の大切な指輪づくりのお手伝いをさせていただけたこと、
つくり手として心より光栄に思っております。
指輪と一緒に過ごすお時間がいかがですか?
ふとした瞬間に、アトリエで指輪のデザインを考えていただいたお時間も
思い出していただけたら嬉しく思います。
お二人の想いを込めた大切な指輪が
永く身に着けていくごとに、愛着の湧く指輪となりますように。
またお会いできる日を楽しみにしております!
つくり手 前堂