お二人との出会いは昨年の春。
オーダーメイドに興味があり、アトリエを訪ねてくださったのが始まりでした。
「せっかく一生物の指輪だから、こだわりたいね!」とお話ししてくださったお二人。
じっくりとお話しを進めていく中で、こだわりを込めた婚約指輪と結婚指輪になりました!
今回はそんなお二人の指輪をご紹介いたします。
唯一無二の婚約指輪
まずは、婚約指輪のご相談。
ワクワクとサンプルリングをご試着いただきながらご要望をうかがっていくと
・シンプルな一粒石のタイプ
・指輪部分は着け心地の良い丸い形
・イエローゴールドの光沢
と、理想の指輪のイメージがだんだんと見えてきました。
そんな女性が気に入ってくださったのは《アルベロ》
元々は彫り模様が入ったコレクションですが、
女性のご要望に合わせて、凹凸なくツルっと鏡面仕上げにアレンジを。
指輪の部分をシンプルにアレンジしたからこそ、
ダイヤモンドを留める爪を〈丸みのある8本爪〉にアレンジし、装飾感をプラスしました。
側面から見える部分にも、しっかりこだわりがありましたね。
婚約指輪は、細身で厚みを抑えた華奢なものが多いのですが
「永く身に着けていく指輪だからこそ強度のことも考えて、少し厚みもほしい」ということ、
また、「引っ掛かりが少なくなるように、ダイヤの高さを抑えたい」という
細やかな部分にもこだわってお仕立てすることで、お手元に馴染んで見える指輪になりました。
中央のダイヤモンドは、お二人のご入籍日(2月14日)にちなんで
〈0.214カラット〉のダイヤを選ばれましたね。
オーダーメイドだからこそ、お二人にまつわる数字でダイヤを選べることに
とても感動してくださったのを今でも覚えております!
お二人のご要望や想いがしっかりと込められた、世界に一本だけの特別な指輪になりましたね!
お揃いの結婚指輪
続いては結婚指輪のご相談。
「お揃いのデザインがいい!」
というお二人のイメージを形するために、細かくご相談を重ねていきました。
お気に入りのフォルムは《クローチェ》
2本の指輪が重なるような形で、きゅっとくびれたシルエットがお好みでした。
アトリエにいらっしゃる前から女性が気になっていた指輪でもありましたね。
それぞれのお手元に合うお色味に。
《クローチェ》は元々細身で厚みを抑えた、平たい形の指輪なのですが、
婚約指輪と同じように、永く着けるからこそ
お手元のバランスに合わせて、幅と厚みをプラスしてお仕立てしました。
また、女性の指輪は
「婚約指輪みたいにもっと丸みのある形にしたい!」とのことで、
より丸みが出るように、フォルムを微調整をしましたね。
婚約指輪と重ねた時にも、
丸みの形とナチュラルなテイストがばっちり合う結婚指輪になりました。
お二人に馴染む特別な指輪
指輪のご納品の際、
「こんなに理想が叶うんだ!」と喜んでくださった
お二人の最高の笑顔が忘れられません!
ご納品から少し経って、
お二人で撮影されたお写真をご共有いただきましたので、
ここでご紹介させてください。
改めまして、お二人の大切な指輪をお任せいただけたこと
そして、お二人らしさを込めた特別な指輪が
日常に溶け込んでいるお写真を拝見することができましたこと、
つくり手として心より光栄に思っております。
そして、本日はお二人のご入籍日ですね。
誠におめでとうございます!
ご夫婦となられて一緒に歩んでいく道が、笑顔と幸せ溢れる道でありますように!
またお会いできる日を楽しみにしておりますね!
つくり手 前堂