もともとジュエリーがお好きで、
ペアリングを毎日大切に着けていたお二人。
大分県から天神へ遊びにいらしていた際、
偶然ithのアトリエを見つけてお立ち寄りいただきました。
「結婚指輪は一生ものだからこだわって作りたい」と、
オーダーメイドに興味を持ってくださいましたね。
最初はお二人ともイメージされていました。
ithでは自分たちのお好みを探るために、
たくさんのリングをご試着いただいています。
試着中にお気持ちやお好みが変わることが多々あり、
お二人も手の込んだクラフト感のあるものに徐々に惹かれ
「少し個性があるのもいいね」と新しい発見がありましたね。
お二人が一番お気に入りだったのは、
職人がひとつずつ削り出して作ったランダムな面に、
”ホーニング”という砂のようにさらさらとした
深いマット加工が施されています。
表情豊かなオリジナリティを感じる形に、
落ち着いたつや消しの整った印象のバランスが
お二人にとっての結婚指輪にぴったりでしたね。
ペアリングでもお守りのように身に着けていたダイヤモンドを、
結婚指輪にもそれぞれお留めしました。
女性は3石のダイヤモンドを六角形の彫りで囲み、
直線ですっきりと洗練されたイメージのお仕立てです。
男性はシンプルに、1石のダイヤモンドを
縦横の彫りで十字に留めてさりげないアクセントをつけました。
学生時代に陸上部で出会われたお二人。
指輪の内側には、大切な思い出として
走る人影と足跡の手書きイラストを刻みました。
「絵はあまり得意ではないんです」と
協力して一緒に頑張って描いたとお話を伺い、
思わず微笑ましい気持ちになりました。
完成した指輪をお互いに着けあって、
「想像していたよりもずっと素敵だね」と
笑顔で仰っていただき嬉しかったです。
これからご夫婦となっても、
お二人で併走しながら素敵な結婚生活を送れますように。
お二人の末永い幸せをお祈りしています!
つくり手 北ヶ嵜