ゴールデンウィークを過ぎた頃、
プロポーズのご相談のために
男性が吉祥寺アトリエへ。
“婚約指輪は彼女と一緒に探したい”
予めプロポーズリングに
興味をお持ちで、
一粒石が際立つシンプルな
“エレガント” を選ばれました。
付き合い初めて3年になるという
お相手へのプロポーズ。
成功を願いながら、
男性をお見送りしました。
それから約2週間、
念願の婚約指輪を選びぶために
お二人がアトリエへ。
このときは、
よりお住まいに近いということで
大宮アトリエを
訪ねてくださいました。
お客様のプロポーズが
無事成功し
アトリエで再会できると、
本当に嬉しい気持ちになります。
当初目に留まったのは、
《アロー》・《アンティーコ》
そして《ホルン》といった
存在感のあるデザインでした。
“《アンティーコ》くらい、
地金にボリュームがあるといいな”
女性がそうおっしゃるには
理由があり、
ご自分の手の大きさを
気にされていたのでした。
婚約指輪は一生もの。
他者からは全く気にならなくても、
ご本人が堂々と身に着けられる
お気持ちに寄り添うデザインを
探していきました。
お好みのデザインと
指元でのボリュームを考え、
《カラー》と《プティクル》を
新たにご提案しました。
《カラー》は《ホルン》と似ていて
リングアームがV字ライン、
《プティクル》は《アンティーコ》の
両サイドにメレダイヤを
足したようなデザインです。
試着してみると、
花のようなかわいいと
《プティクル》が第一候補に。
しかし、指輪自体の華奢さが
どうしても心に引っ掛かかります。
そして辿り着いたのが
《デイジー》というデザイン。
フラワーモチーフ・サイドメレ・
V字のシルエット、そして
程よいボリューム感により
女性の悩みを払拭されましたね。
お色味をイエローゴールドに
アレンジすることで、
より指馴染みよく
花のモチーフを引き立たせました。
たっぷり試着を重ね、
女性が自信を持って身に着けられる
ご納得のデザインが見つかり、
とても嬉しく思います。
婚約指輪が決まったところで、
さらに結婚指輪も
選ばれることに。
実は候補があり、
気になっていたのは《ミルグレイン》。
お二人で試着してみると、
男性もプラチナよりも
イエローゴールドがお似合いに。
さらにお二人それぞれ
イメージに合わせて
リング幅を調整された結果、
お揃いのデザインに決まりました。
お気に入りのデザインが
しっくりこないところから、
指輪選びがスタートしたお二人。
違和感を丁寧に解消し、
“好き”と“似合う”を
兼ね備えたデザインを
見つけることができました。
完成したのは、
アンティークムードの結婚指輪と
婚約指輪の組み合わせです。
“イメージ通りの素敵な指輪を
作ることができました”
指輪の完成時にいただいた
素敵な笑顔とお言葉に、
わたしも幸せを感じています。
つくり手 / 矢野・髙山