▽ 結婚25周年を記念して
横浜元町アトリエを訪ねてくださった
結婚して25年を迎えるお二人は、
お揃いの明るい笑顔が印象的。
長く一緒に過ごされる中で、男性は
結婚指輪を失くしてしまったそう。
“もうケンカにならないよう、
思い切って新しい指輪を作ることにした”
そう教えて下さる表情は、
なんとも嬉しそう。
こうして、長く連れ添うお二人の
記念の結婚指輪選びが始まりました。
▽ “二人だけのもの” が作れそう
記念日に贈る指輪と言えば
男性から女性へのプレゼントが主流ですが、
お揃いの指輪を新調して
お二人で一緒に身に着けるのも素敵です。
すでに半年以上かけて
じっくり指輪を探していたお二人は、
“シンプル+アレンジ で、
二人だけの結婚指輪が作れそう”
そんな期待とともに
ithのオーダーメイドに興味を抱き、
飽きずにずっと身に着けられて
自分たちらしさも感じられるデザインを
ご希望でした。
▽ 男性のお好みに寄り添って
お二人の結婚指輪選びは、阿吽の呼吸。
まずは男性が、落ち着いていて存在感があり
カチッとシャープなデザインが
お好みだと教えてくださいました。
しかし、実際に指輪を試着してみると
予想外の発見の連続でしたね。
指当たりが滑らかな
丸みのフォルムが
着け心地がいいことに気づいたり、
イエローゴールドに興味を持ちつつも、
よりアレルギーの心配が少ない
プラチナを選んだり。
はっきり中心が決まっているデザインは
好みじゃなかったはずなのに、
思いがけずブルーダイヤモンドに
魅了されてしまったり。
男性がデザインを思案する傍らでは、
女性は男性のご希望と
つくり手の私からのアドバイスを
さり気なくひとつにまとめてくださいました。
ひとつ選んでは、お二人で確かめ合い
好みをかたちにしていく指輪選び。
こうして、シンプルな中に
特別感もプラスしたデザインが
徐々に練り上げられていきました。
▽ 今しか作れない結婚指輪
お二人には、お嬢さまと
二匹のねこちゃんがいらっしゃいます。
指輪の内側には、漢字とひらがなで
家族全員のお名前を彫り込みました。
“娘に自慢しよう!” と
アトリエの中の写真を撮って帰られたお二人。
指輪探しの最中も、
お嬢さまとねこちゃんについて
茶目っ気たっぷりに話してくださいました。
ご両親から写真を見せられたとき、
お嬢さんはきっと
お二人の幸せそうなご様子が
何より嬉しいだろうなと想像しました。
お二人が指輪を選ぶご様子には、
長い年月をかけて築き上げた
お互いへの信頼感が
優しく漂っていました。
手を重ねるご様子にも
労りの心が表れる、
素敵なご夫婦の結婚指輪を
お仕立てしました。