鍛造製法の結婚指輪 Forged
Marriage Rings

鍛造製法は指輪の強度を高めることができるという特徴があります。
お二人の物語の詰まった結婚指輪が、固く永くお二人を繋ぎますように、
というithの想いをコレクションにしました。

手仕事と工業技術の巡り合い

ithが大切にする柔らかな手仕事と、
東京の彫金工房・フジモリが誇る
切削・鍛造技法が出会い生まれた新たなものづくり。
より強く、あたたかい鍛造コレクション。

より強く。

航空機などの部品加工にも応用される鍛造技法。
日本の工業製品を支えるこの技術は
ジュエリー制作においても、
丈夫さと精度においてその強みを発揮します。

よりあたたかく。

切削・鍛造技法によって強さを宿された指輪に、
職人の手仕事が、繊細で有機的な
ぬくもりを吹き込みます。
時代を先駆ける工業技術と、脈々と受け継がれる手仕事。
二つの異なるものづくりがひとつに。
それがithの鍛造コレクションです。

Collection 鍛造コレクション

Cutting 切削技法

強さと精度。シンプルなフォルムでありながら、プロのこだわりが詰まった切削・鍛造によって生み出された、高度な技術が宿ります。

Milgrain ミルグレイン

鍛造・切削により生まれた丈夫な指輪に、繊細や装飾のミルグレインを施し、古くからある機械工作と手仕事、剛柔の技法が1つの指輪に調和します。

Multifaceted 多面加工

硬く鍛え上げられた指輪に金槌やヤスリで模様を施すことによって生まれる多面。見る方向によって異なる表情を見せる魅力があります。

Carving 彫り模様

鍛造で引き締まった表面に入れる彫り模様。力強い指輪に華やかさを添えてくれる、職人の手仕事が光ります。

Neve ネーヴェ加工

氷上に付くスケートの跡をお二人の足跡に見立てたithオリジナルテクスチャ。鍛造によって重厚感が増し、お二人の指輪に重みを加えてくれます。

Bullion 鍛造で選べる素材

  • プラチナ950

  • K18ホワイトゴールド

  • K18シャンパンゴールド
    ※鍛造のみ

  • K18イエローゴールド

  • K18ライムゴールド
    ※鍛造のみ

  • K18ピンクゴールド

Production Process 手仕事と工業技術の邂逅

東京の三軒茶屋で50年以上の歴史を持つ、工房フジモリ。
創業からひとつひとつ手作りにこだわる
丁寧なものづくりは、ithの想いと共鳴しています。

寄り添う想い

連綿と続くものづくりの日々は、ithの大切にする、
お客様の物語に寄り添う日々でもあります。

昔ながらの製法

レーザーを使うことが主流になったジュエリー制作。
フジモリでは昔ながらのつくり方にこだわっています。

心を込めて

地金と対話し、ひとつひとつの指輪、
ひとりひとりのお客様を思い浮かべながら制作します。

技術の探究

機械の精度よりも、それを使いこなす職人の
技術への探究心こそが良いものを生み出します。

鍛造とは

ithが大切にする柔らかなクラフトによるものづくりと、東京の工房・フジモリが誇る切削・鍛造製法の高い工業技術。剛柔の長所を重ねて作り上げる、鍛造コレクションが誕生しました。

鍛造製法は日本では古くから刀鍛冶に用いられ、その強度への信頼から航空機などの部品加工にも応用される技術です。これまでのithが作り上げてきた鋳造による繊細なデザインに、鍛造製法ならではの丈夫で精錬された結婚指輪と婚約指輪が加わります。お好みの製法をベースに、表面のテクスチャーや石留めにより、工房の職人がithらしくぬくもり漂う特別な指輪をかたちにします。

鍛造・切削製法

鍛造(たんぞう)とは、金属を鍛え強度を増してジュエリーを仕上げる製法です。専用のローラーやハンマーを用い、金属に圧力を加え鍛えると、金属中に含まれる空気やガスが抜けて、金属元素同士のつながりが密になることで強度が高まります。鋳造製法と比べて2〜4倍の強度があると言われています。

切削(せっさく)とは、ジュエリー用の旋盤機械を使い、指輪の幅と厚みを均等に削る作業を示します。0.1mm単位で削りの調整を可能にするのは、機械の性能ではなく、機械を使いこなす職人の技術修練と感覚です。切削製法により、シンプルなフォルムに手仕事とは異なるシャープさが生まれます。

ithの鍛造デザイン

吉祥寺で女性職人がはじめた小さなアトリエith。なめらかな曲線や、指を美しく見せるフォルム、遊び心ある指輪表面のテクスチャなど、女性ならではの感性で、デザインにこだわり結婚指輪・婚約指輪を生み出してきました。

鍛造・切削製法は、精密な機械加工と、職人の手仕事のぬくもりが融合した、ithのものづくりの新しいかたちです。デザインに留まらず、ものづくりの製法・品質を追求することで、お客様が一生を共にしたくなる指輪をお仕立ていたします。

  1. 地金を伸ばす

    指輪の地金である丸い棒状の金属を、ローラーという道具を使って伸ばしていきます。この作業は鍛造製法ならではの工程です。

  2. ろう付け

    伸ばした地金の棒材を丸い円型に整えた後、地金が溶ける温度(融点)に近い温度まで熱し、「ろう」と呼ばれる金属を流し込み継ぎ目を接合します。

  3. サイズを調整する

    ろう付けにより円型になった指輪を、叩いて仕上がりのサイズに近づけていきます。ハンマーで叩くことで、地金内部の空気やガスが押し出され、地金の強度が増します。

  4. 切削

    幅や厚みを指定の寸法に削っていく作業です。ジュエリー専用の旋盤という機械を使い、側面→指輪の厚みの順で削っていきます。

  5. バフがけ

    指輪が指定のサイズ・幅・厚みになったら、最終仕上げを行います。研磨剤を使って指輪の表面を磨き、表面を鏡面仕上げにする工程です。