「ハイブランドとかも考えたんですけど、
他の人と一緒か、、と思ってしまって」
とithにお越しくださったお二人。
男性は「指輪は着けないから必要ないかな」とのことで、
女性が着ける結婚指輪に、
お二人分の想いを込められるように
デザインを一緒に考えていきました。
お手元に合う形に、こだわりのダイヤモンドを留めて
女性のお手元には、
ストレート形状の指輪がしっくりきます。
「ストレートで華やかな指輪がいい!」
それなら、とシンプルでまっすぐな
《アンダンテ》をベースに、
少し大きめのダイヤモンドを留めて
お好みに近づけることにしました。
留めたダイヤは、
男性のお誕生日にちなんだサイズ。
どの大きさにしようか、と悩んでいた時
「これ、俺の誕生日と同じ数字じゃん!」と
男性が笑いながらお話ししてくださったことが、
決め手の一つになりました。
ミル打ちでアンティークな印象に
さらにこだわったのはミル打ちの大きさ。
小さな丸い粒を連続して入れる技法のことで、
指輪に施すとアンティークな印象へと変化します。
色々なサンプルを見たり、
写真に撮って拡大して見てみたり、
お二人でたくさん相談してくださいました。
相談の結果、
「しっかりと目立つようにしたい!」と
指輪に入る最大のサイズで決定です。
二人の思い出を指輪の内側に
何度も話し合い、こだわった結婚指輪。
これで完成ではありません。
実は、お二人の思い出を
手書きのイラストで内側に宿しています。
お二人の思い出のデートは、
みなとみらいの観覧車とマリーンルージュ。
ランチをしたからと、
指輪を時計に見立てて12時の位置に
船のイラストを入れて出航させました。
その後に続くのは、
お二人のお名前と
幸運を運ぶ四葉のクローバーです。
“二人の出会いから、
これからの幸せな未来へとつながる”
そんな刻印になりました。
思い出と一緒にこれからの未来へ
いよいよご納品の日。
こだわりと想いの詰まった
世界に一つだけの結婚指輪が
女性の薬指に輝きました。
ご納品の時、
お互いに冗談を飛ばし合いながら
そっと手を取り合って
写真を撮ってくださったお二人。
これからも手を繋ぎ、
一緒にたくさんの景色を見て、
指輪とともに幸せな未来を描いていってくださいね。
末永くお幸せに。
つくり手 葛西