6月に入り、だんだんと
雨の日が増えてまいりましたね。
木々の緑が色濃くなる時期となり、
自然の美しさを実感する季節です。
今回は、“リューター彫り”という技法を使った、
自然をモチーフにした遊び心のある結婚指輪を
3つご紹介いたします。
リューターについて
“リューター”とは、先端が高速回転する電動工具のことです。
“リューター”の先端に切削工具を取り付け、
指輪の表面を削ることで模様が入ります。
彫り跡はマットな仕上がりになるため、
指輪に柔らかい印象を持たせてくれます。
《ピオージャ》
イタリア語で「雨」を意味する《ピオージャ》。
「雨らしさ」を出すために、
線の太さ、深さ、密度などを計算しながら、丁寧に手作業で彫っていきます。
門出に降る雨は神様からの祝福と言われており、
フランスでは
「生涯に流す涙を神様が代わって流してくれている」
というそうです。
雨にまつわる素敵なジンクスは世界各国にあるので、
ぜひ調べてみてくださいね。
〈フォレスタ〉
イタリア語で「森林」を意味する《フォレスタ》。
不規則に横線を彫ることで、
樹木の木肌のような表情を表現しています。
日本には「記念樹」といって
人生の節目に、思いを込めて木を植える文化があります。
ご結婚に込める思いや、今の幸せな気持ちを
木をモチーフにした《フォレスタ》に宿すのも素敵ですね。
木にも「木言葉」や「誕生日の木」があるので、
ぜひ、ご自身と縁のある木を探してみてください。
〈ピウマ〉
イタリア語で「羽」を意味する《ピウマ》。
繊細にV字を彫ることで、
羽毛のような柔らかい模様が浮かび上がります。
星に見立てた彫りがワンポイントの結婚指輪です。
天使や鳥が空高く舞い上がる様子から、
羽には「飛躍」や「運気上昇」という意味が込められています。
羽のモチーフにはお守りとしての役割もあります。
この指輪が、お二人をやさしく守ってくれますように。
一生に一度の大切な結婚指輪。
ithではお二人だけのストーリーを
指輪に込めるお手伝いをさせていただきます。
ぜひ、お近くのアトリエに足を運んでみてください。
皆様のご来訪を心よりお待ちしております。
つくり手 山田