一度アトリエに来てくださり、
その後も他のブランドを見回っていたお二人。
ithが大切にしている丁寧な手仕事や、
指輪の繊細な質感、装飾に惹かれ
再度アトリエを訪れてくださいました。
たくさんの指輪を試着される中で、
女性のお好みだったのは"ミル打ち"と呼ばれる装飾。
金属に小さな粒を一つ一つ、
連続して打っていく伝統的な装飾技法です。
連なった丸い粒が光を反射して、
指輪をさりげなく上品に煌めかせてくれます。
女性は、ミル打ちが施された指輪を手に取る回数が多く、
じっくりと楽しそうに見比べている様子が印象的でした。
ミル打ちが施された指輪の中でも
特に気に入ってくださったのは《ミルグレイン》
ithオリジナルの質感"メーゼ"がふんわりと輝く、
アンティーク感たっぷりのデザインです。
職人が真っ直ぐ繊細に線を重ねてできあがる"メーゼ"
丁寧な手仕事によって生み出される独特の光沢感を、
マット加工だと少し物足りないと感じていた男性にも
気に入っていただけました。
ベースのデザインは、細すぎず太すぎない幅感がちょうどいい、
と選んでくださった《ピアチェーレ》
女性のデザインと比べ、
ミル打ちがなくすっきりとしている分、
より質感が際立つ仕上がりになりました。
そして婚約指輪にも、
女性がお気に入りのミル打ちが入った《フーガ》を選ばれました。
整然と並んだダイヤモンドとミル打ちが、
イエローゴールドの温かみのあるお色味と相まって
どこか懐かしくクラシカルなデザインです。
結婚指輪と重ねると、
より一層アンティークでおしゃれな雰囲気が引き立ちますね。
ご納品当日、
アースカラーの統一感のあるお洋服で
アトリエにお越しになったお二人。
イエローゴールドの指輪たちが、
お二人のおしゃれな雰囲気に
自然に溶け込んでいましたね。
毎日着けることで指に馴染んでいく指輪。
お二人が重ねていく日々の生活に溶け込み、
大切な存在となってくれたらうれしいです。
つくり手 松井