「たくさんよりもひとつをたいせつに」
本日はithに深く関わりのある、芸術家についてお話ししたいと思います。
ithのアトリエにはウィリアム・モリスがデザインした壁紙があります。
自然豊かな森のそばで育ち、小鳥や花と接してきたことで、
安らぎを与えてくれる植物メインのデザインが特徴です。
彼は純粋に美しいものを創りたいという欲求からくる
誠実で妥協のない手仕事を愛していました。
19世紀頃には画期的な機械の発明により、大量生産が行われるようになりました。
その時代の大量生産の工芸品は、粗悪なものが多く
機械導入による産業は人々から仕事のやりがいや、喜びを奪っていったのです。
モリスはその状況を憂い、
熟練職人による芸術的な手仕事による美しい日用品や、
生活空間をデザインし供給することで、ひと人の生活の質を向上させようと
”アーツアンドクラフツ運動”を起こしたのでした。
その運動によって生み出された良質で頑丈な工芸品は
現代にわたり、多くの人々に愛されることとなります。
生産技術が向上し、良質なものが溢れる時代になった今
ithでは「ひとつひとつを大切にし、高品質なものを提供する」という
アーツアンドクラフツ運動の考えに共感し、
「たくさんよりも ひとつをたいせつに」という思いを大切にしています。
一生つける結婚指輪だからこそ、ひとつひとつの工程を丁寧に積み重ね
いつまでも愛着をもって身につけることができるものを作りたい。
ithにはそんな思いを持った、なんでも気軽に相談できる心強い”つくり手”がいます。
もし指輪のことで悩まれたり、詳しいお話を聞きたいときはアトリエにいらしてください。
お二人のお話を聞けることを楽しみにお待ちしております。
つくり手 前田 あかね