一生身に着けられる指輪を、ithのアフターケアで
ithでは、おつくりした結婚指輪・婚約指輪を末永く安心して身に着けていただくため、アフターケアや修理を承っております。
10年・20年…と過ごすうちに、指のサイズが変わったり、指輪が変形したり、ときには破損してしまうことも。指輪の着用にお困りの際は、ぜひご相談ください。
指輪を制作したithの職人達が、技術を尽くしてメンテナンスを承ります。
様々な修理方法をご紹介します
なかなかご紹介する機会のない、指輪の修理の様子をご紹介いたします。
今回修理したのは、Via Lattea《ヴィアラテア》というデザインの結婚指輪。オーダー内容は、指輪を1.5号分太くするサイズ変更と、磨き直しのクリーニングでした。
指輪のサイズ変更
▽ 1:追加の地金を挟み込む
サイズを大きくするには、金属の質量を増やす必要があります。指輪を切断して、1.5号相当指輪の径を広げ、足りない分の地金を挟み込むところから作業がスタートします。
指輪をカットする位置の見定めも重要です。人目に触れない手の内側を基本に、指輪の内側の刻印や、石留め・模様を避け、デザインに支障のない箇所を慎重に選んで切断しています。
▽ 2:挟んだ地金を溶接
地金を挟んだら、レーザー溶接機で金属同士を熱で溶かして接合します。この工程で、元の指輪と追加した金属がひとつに溶接されます。
▽ 3:デザインに合わせて成形
余分な地金を削り取り、1.5号分継がれた部分の形を整えます。
切断と地金の継ぎ足しにより変形した指輪の径を、真円になるよう丁寧に叩き出せば、サイズ調整の工程の完了です。
テクスチャー・装飾の再加工
▽ 4:表面のテクスチャー加工
指輪の表面にテクスチャーを加えます。この指輪の場合は、くぼみの部分に“スターダスト加工” を施し、継ぎ目と元の指輪の境目をなじませていきます。
▽ 5:装飾の加工
指輪の上下のエッジ部分が、ミルグレインの縁取らたデザイン。継いだ地金にも小さな丸い玉飾りを、職人がひとつひとつ手作業で加えてつなげていきます。
上下にミルグレインを加わり、指輪全体のデザインがひとつにまとまりました。
磨き直してメンテナンス完了
▽ 6:全体を磨き直す
表面のテクスチャーと装飾の加工が済んだら、指輪を磨き上げます。
側面にツヤツヤの光沢が蘇り、修理完了です。
今回のようにすべて磨き上げることも可能ですが、“これまで身に着けた愛用の証”として、敢えて小傷を残して仕上げることも可能です。お客様それぞれのご要望に沿って対応しますので、ご希望の仕上がりをお知らせください。
かけがえのない指輪を、ずっと
ご紹介したとおり指輪はさまざまな方法で修理することが可能です。
ithで制作した指輪は、1点1点制作工程が保存されています。セミオーダーやフルオーダーでお仕立てした特別なデザインでも再現することができますので、安心してご依頼ください。
クリーニング・サイズ調整・変形修理・宝石の留め直しといった無料のアフターケアはもちろん、有償の修理もお見積もりの上で承ります。ご予算に合わせたご対応も可能ですので、ご遠慮なくご希望をお知らせください。
お仕立てした指輪は、職人にとっても思い入れのある大切なものです。代わりのない特別な結婚指輪・婚約指輪だからこそ、職人が心を込めて修理を承ります。