【指輪へのこだわり】指輪に込める遊び心

指輪に遊び心を込める、ということは私にとって二つの意味をもっています。

ひとつは、指輪の細部に対するこだわり、もうひとつは、その指輪への愛着です。


クラシコ



粘土をこねたような、ゆらぎのあるフォルムが特徴。丸みがあって指に優しく、よくなじむ指輪です。


少しいびつなフォルムは、一見すると素人が作ったようなラフな仕上がりなのですが、ここには私なりのこだわりがこもっています。


いびつで規則性のないゆらぎは、リングに表情をつくります。無機質な幅、厚みのリングに比べ指に着けた時に、しっとりとなじむ自然なフォルム、温かみを感じる色合いでお仕立てしています。


手にしっとりと馴染む、着けた時に指がきれいに見える指輪、というのは私がずっと追求しているこだわりのひとつでもあります


実はラフな手仕事のゆらぎを出すのは、職人にとって正確なまっすぐな線をつくるよりも、格段に難しい仕事です。

ぎこちない形は不自然なただの歪みに見えてしまったり、大げさな凹凸は雑な仕事に見えてしまったり。

ニュアンスがつかめないと、手を動かすことすらできません。丁寧に時間をかけてリングと向き合って、一番いい表情をつくっていきます。


クラシコを生み出す時も、いくつも試作を重ね、ゆらぎや凹凸に試行錯誤しながら、自然でなじむリングになるように少し削っては全体を眺め、また削って眺め。

時間をかければかけるほど、表情は柔らかく豊かになっていったのを覚えています。


女性の指輪に、星座のようにランダムに配置したダイヤモンドは、ふと見上げた夜空からインスピレーションを受けた遊び心です。

リングの表情と相性ぴったりの、大らかで優しい印象の指輪に仕上がりました。予想外の閃きから生まれたものだからこそ、生まれる愛着もあります



そんな経緯で誕生したクラシコを初めて選んでくださったお客様。


丸みの加減や、フォルムのゆらぎなど、お客様とたくさんお話を重ね、修正を施しながら仕立てたリングは、いつも笑顔で自然体、飾らないお二人にとても似合うリングになりました。


リングの表面には、

女性は、

ALWAY[サファイア]SMILING

男性は、

HAPPIE[サファイア]T EVER

ご夫婦ともローマ字の'S'をサファイアの頭文字で表現。

愛着を込めてデザインしたリングに、お二人らしい遊び心あるアイディアが加わって生まれたオリジナリティ。



ご納品の時に、「初めて指に着けたのにずっとつけていたように指にしっくりなじむ」、と言葉をもらってとても嬉しかったことを思い出します。

愛着を込めてデザインしたリングに、お二人らしい遊び心あるアイディアが加わって生まれたオリジナリティ。


リングに刻む刻印のメッセージも、お二人と一緒に考えた思い出深い1組のリングです。




ith 高橋亜結

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