2014.08.07 指輪制作日誌

苔むす森の中で



先日、屋久島に行ってきました。





世界遺産にも登録され、樹齢7,000年を超すともいわれる

縄文杉に代表される屋久杉などの原生林で有名な島ですが、

亜熱帯から亜寒帯までを含む気候のもと、

北海道から九州まで日本植物の7割以上の植物が

一つの島で見られるという大変ユニークな島です。




多様な植生を誇る屋久島ですが、山岳地帯の大部分は

太古の昔に隆起した花崗岩を基盤としており、

その上に長い年月をかけて草土が堆積し、

そこに原生林が形成されています。




ベースが花崗岩であることから、植物にとって栄養分に

乏しく発育しにく土壌となっており、屋久島の植物

の多くは、他の地域に比べて極めてゆっくりと成長している

ことが確認されています。




屋久杉が極めて長寿であることもこのことに由来しており、

極めて成長が遅いことで木目がぎゅっと詰まっており、

そこに降雨や湿度の影響が重なることで樹脂の含有量が

多く腐りにくい体質を備えているとのことです。




通常の何十分、何百分の一の早さで、ゆっくりとゆっくりと

成長していくことで長く長く命をつないでいる屋久杉。




とかく早さや効率を競うことで適者生存をはかろうとする

現代の世の中と、対極の方法でいのちをつなぐその存在は、

じっくりゆっくりと積み重ねていくことで価値を生み出している

モノやコトの存在を思い出させてくれます。





雨露にかがやく苔むす森の中でぼんやりとモノ思う時間でした。






ithプロデューサー・よしだ




http://www.ateliermarriage.com/

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