2019.12.30 指輪制作日誌

温かみのある色違いのマリッジリング

初めての打ち合わせには
女性お一人でいらっしゃいましたね。


男性にとって
普段なじみのないリングに
考えを巡らせるのは
とても体力と根気がいります。


二人でスムーズに
リング選びをするために
女性一人で来店される方も
少なくありません。





ithの他にもいくつかブランドを
見て回っていた女性は
”手作り感と温かみのあるリング”が
希望のイメージでしたね。


気に入ったリングの画像も
いくつか拝見させていただき、
「小さい手に似合うデザイン
肌に馴染むものが良い」と
お話してくださいました。


実際にリングを触っていく中でも
アンティークで繊細な質感の
”ミルグレイン”がお気に入りでしたね。





二回目の打ち合わせには
お二人でいらしてくださり、
互いの好みを合わせることに。


ベースのリングは
女性が選ばれたミルグレインになりましたね。


名前の由来となった”ミルグレイン”とは
リングの上下にある粒のラインです。


一粒一粒
手で整えられた丸みは連なり続け
永遠を意味する縁起のいい装飾です。





コレクションのミルグレインには
つや消し部分に”メーゼ”という
ithオリジナルのテクスチャが施されています。


メーゼは格子状に細い線を入れ
何重にも重ねることで
シルクのような独特な質感を生みだします。


男性は、肌馴染みが良く
珍しい色味である
ピンクゴールドを選ばれましたが、
ピンクゴールドにメーゼを施すと
フェミニンな印象が強くなります。


「フェミニンは柄じゃないよな」と
困惑していた男性に
女性も気に入られていた
”ネーヴェ”というテクスチャをご提案しました。





スケートリンクの表面のように
くるくるとランダムにラインを引き、
メーゼとも違う味のある質感です。


初めはシルクのような質感の
メーゼで決定していた女性も、
「せっかくなら同じにしよう」と
お二人仲良くネーヴェアレンジになりました。





のちに
「一人で来店したときは、不安でした」と
お話ししてくださった女性。


とにかく
「楽しい時間を過ごしていただければ」
それだけを考えて
お話ししていたことを覚えています。


完成したリングをお渡しすると
リングをまじまじと見つめる男性。


すると、
満足そうにお顔がほころび
それを見て私もホッといたしました。


女性の手にもぴったりな
温かみのあるリングになりましたね。





これからお二人には
明かりの灯るあたたかいお家が待っています。


その明かりが
手元にも宿っているんだと
思っていただけると嬉しいです。


つくり手 前田




Male:結婚指輪ミルグレイン》/K18PG(ピンクゴールド)
Female:結婚指輪《ミルグレイン》/K18YG(イエローゴールド)

吉祥寺アトリエ

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