silverリングの制作オーダーをいただきました。
お客様はご希望のリングイメージを詳細に考えて、ご来店。
形は5mmの平打、ゆるやかにカーブをつけたひねりリング
ブルートパーズとお気に入りの場所の刻印を表の面に入れること
ひとつづづ、お客様と私でアイデアを形にしていく。毎日のように電話でお話ししたね。
このリングに入れる石と文字の大きさやバランス、
石留めは覆輪(フクリン)留にした方が、ずっと身につけていても引っかかりがなくていいこと。
文字のフォント、大文字小文字どちらで刻字するか。
文字入れの方法は手彫りなのかレーザー彫りなのか…
完成形を明確にイメージしているお客様は案外少なくて、
こちらのアイデアや今までつくったものを見ながら少しづつイメージを膨らませ、リングができていくことのほうが多い。
自分ならこうする…ということではなくて、
あの人はどう思うか、より似合うように、毎日の生活スタイルなんかも常に考えながらつくる。
少しでもイメージに添ったものを作ろうと試行錯誤。
完成してお渡しした時の喜んでくれた顔を見てほっとした。
いつもこのときが一番緊張するし、やりがいを感じる瞬間。
ご納品のあとはなんだかさみしかったな。
吉祥寺に来たら、用事がなくてもまた遊びに寄ってくださいね、って何回も伝えた。
これでお別れじゃなくて、ずっと責任もってリングとお客様に寄り添っていかなくては!
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