結婚指輪は、旦那さまが作ってくれました。
吉祥寺の東急でも行くのかなー。とか思ってたら、
てくてく路地を歩いて行き、
小さな小さなアトリエに連れて行ってくれました。
そこには1人の職人さん。
営業欲の無い、ほんとに職人さんでした。
我々の打合せは3回程度の短いものでしたが、
それはもうステキなステキな指輪を作って頂きました。
サンプルフィッティングの時、職人さんはこう言いました。
『作った物とお別れをするのは、やっぱり寂しいものが有りますね。』
1つ1つ手で作った物だからこそ、思いが有る。
自分は、大切な思いを頂いたのだと思いました。
晴れの舞台に、この指輪を交換出来て本当に良かった。
結婚式を終えた二人からとってもうれしいメッセージが届いた☆
二人のマリッジリング、デザインは全く違っていた。
でも、それもふたりのかたち。
彼女はきらきら輝くダイヤモンドの並んだ、
着け心地のよいウェーブラインのリングで女性らしく仕立てた。
納品の日はネイルも美しく、写真もきれいに撮影。
長身のご主人にはインパクトのあるリングがとても似合っていた。
人の人生の思い出に関わる仕事をしているんだってことを
日々忘れず、ひとつづつを大切に制作しよう。
つくり手 高橋亜結