2024.12.17 Omotesando

お二人の愛の思い出、緑色の石が紡ぐご婚約指輪

「緑色の石を使った婚約指輪が欲しい」

 

その理由は、

緑色が好きな女性へ、男性が贈ったプロポーズの手紙に

緑色の宝石について綴ったことがきっかけでした。

 

 

世界で一番硬いと言われるダイヤモンドと違い、

カラーストーンの中には、硬度の低さから

割れや欠けのリスクがあるものがあります。

 

中でも、鮮やかな緑色が美しい“エメラルド”は、

特に取り扱いに注意が必要な石のため、

指輪の形によっては制作が難しい場合も。

 

 

「できますか?」と、

不安そうな表情から始まったお二人の指輪探し。

 

お好きな色、石もデザインも諦めない、

こだわりの詰まった指輪に出会うまでをご紹介します。

 

緑色の石を"永く"愛せる指輪の形

 

大事な石を、より永く愛していけるように。

 

たくさんの指輪を手につけて、

さまざまなシーンを考えながら見つけたのは、《ボーラ》

 

石を金属で包み込んだような

アンティークさを感じる留め方が特徴のデザインです。

 

揺らぎのある丸みにかわいらしさ、

石が一周にかけて留められている

“フルエタニティ”の華やかさもあり、

「形もかわいい!」と、

女性の気持ちを掴んだデザインでしたね。

 

どこから見ても緑の石が見守ってくれるように

こだわりは石の配列。

 

エメラルド・ペリドット・ダイヤモンド

バランスよく見えるように、

どの位置からも緑の石が見えるような配列パターンを、

指輪の形をイラストに書き起こし、

色鉛筆で色を塗りながら、イメージを膨らませていきました。

 

 

指輪のサイズによって石の数が変わる

フルエタニティリングだからこそ、

理想にバランスにたどり着いた時、

とても嬉しかったことを覚えています。

 

 

指輪の正面の一番大きい石には、

お二人で選んだ大きめのダイヤモンドを。

 

婚約指輪としての存在感はそのままに、

緑の石を存分に楽しめるデザインになりました。

 

愛の言葉と共に

 

二人にとって特別で、大事な緑の宝石。

今でもお手元でその緑色を輝かせてくれていることと思います。

 

お二人へ指輪をご納品してから数年。

 

指輪を着けて巡った思い出のお話、

いつかアトリエでお聞かせいただけることを

楽しみにしておりますね。

 

 

つくり手 畑中

 

Omotesando Atelier

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