フォトウェディングのみは結婚式よりどれくらい安い?フォト婚の気になるを解決
結婚式の代わりに衣装を着て写真を撮るフォトウェディング。コロナの影響もあり、検討する方が増えているようです。
プランによって金額は増減しますが、一般的な結婚式を行う場合と比べると費用を安く抑えることができます。
「結婚式の雰囲気が苦手。二人だけで結婚の感動を分かち合いたい」
「親戚が遠方に住んでいるので、記念写真は撮って送りたい」
など、フォトウェディングが気になっているけれど、先輩花嫁が少なく費用や段取りなどの具体的な話が聞けず困っている方もいるでしょう。
一括りにフォトウェディングと言っても、スタジオ撮影、ロケーション撮影、挙式をするものなど、様々なプランがあります。
この記事では、フォトウェディングの費用や流れ、素敵な写真を残すための注意点など、疑問にお答えします。
フォトウェディング(フォト婚)とは?写真だけの結婚式
フォトウェディングとは、結婚式をする代わりに、婚礼衣装を着て写真を撮ることです。
昔ながらの記念撮影とは比べものにならないくらい自由度が高いのが特徴。スタジオの中で撮影するほか、街中でおこなうロケーション撮影など、場所の希望も叶います。
結婚式ほど費用がかからず、時間をかけてたくさんの写真が撮れることや、SNSの流行もあり、ここ10年ほどで人気が高まってきました。
フォト婚は撮影だけとはいえ、衣装の検討、ヘアメイクまで、実際の結婚式さながらに打ち合わせをしながら進めます。
費用は希望のスタイルによって変わるものの、安く抑えられる傾向にあり、節約したお金を新婚旅行に使ったり、結婚指輪の費用に充てたりできるのも魅力です。
実際にフォトウェディングの費用はどれくらいかかるのでしょうか。
『ゼクシィ結婚トレンド調査2021』(P426:事業者に支払った別撮りのスタジオ撮影の費用)によると、実際にスタジオ撮影の費用の平均は17万8000円でした。
ちなみに、同アンケートによると結婚式と披露宴にかかった費用は292万3000円。挙式のみの費用で見ても30万4000円です。
一般的な披露宴をした場合に、ご祝儀としていただく予想金額を『ゼクシィ結婚トレンド調査2021』の平均招待客数より108万円(親族から30万円、友人から51万円、上司・同僚から27万円で計算)として、292万円から108万円を差し引いても184万円ですので、フォト婚は費用を抑えて思い出を残せる方法と言えます。
なお、フォトウェディングの費用に影響するものとして
・スタジオ撮影か、ロケーション撮影か
・挙式をするか、しないか
・写真のカット数
・アルバムの有無
などが挙げられます。
撮影会社によってできる事も違いますので、色々な会社を比較して、お二人の希望を叶えてくれる所を選んでください。
結婚式の前撮りとの違い
結婚式の前撮りとは、後日結婚式をおこなう前提で、挙式とは別の日に写真を撮ることです。
挙式がウェディングドレスなので前撮りでは和服を着るなど、結婚式の計画に合わせて撮影されることもあります。
また、挙式当日と同じヘアやメイクをして、結婚式のリハーサルとして前撮りを行う方もいらっしゃいますね。
前撮りは、憧れの場所で花嫁姿を残したい、時間をかけて記念撮影したいなど、結婚式では撮れない写真を希望する人に向けたサービスです。
フォトウェディングには当日挙式をおこなう撮影プランがあります。しかし、前撮りの場合は挙式はしません。もちろん結婚式の費用とは別に前撮りの費用もかかります。
フォトウェディングの相場
東京でスタジオ撮影ができる会社34件を調べたところ、プランの平均額は9万7862円でした。最低金額は7000円、最高金額は27万5000円です。
金額は選べる衣装の種類や数、もらえる写真のデータ数などに左右されます。また、休日は1〜3万円ほどの割増料金が発生するプランもあります。
ロケーションフォトは旅行気分!費用はどれくらい?
東京でロケーション撮影ができる会社35件を調べたところ、プランの平均額は15万4046円でした。最低金額は4万1800円、最高金額は28万円です。
ロケーションフォトでは写真だけではなく、教会での挙式がついたプランや家族にお披露目ができる食事つきプランなどもあります。
その分費用はかかりますが、逆に衣装持ち込みや平日限定で安くなるなど、割引プランもありますので、予算に合わせて計画することができるでしょう。
海外のリゾート地や国内でも新婚旅行を兼ねて撮影する場合など、別途旅費が必要な場合を除けば、フォトウェディングの費用は結婚式をするよりも安く抑えられるといえます。
フォトウェディングのお申込から当日の流れ
1.下調べ~申し込み
撮影会社によっては事前打ち合わせ不要、ネットで撮影日の予約をすれば撮影してもらえる所もあります。
当日打ち合わせをして衣装を決めるので、忙しいカップルには時間の節約になります。
ただし、希望の衣装がなかったり、想像したものと違うなどのハプニングがあるかも知れません。
あまりこだわりがなく、「とりあえず写真が残せればいい」という人におすすめです。
やりたい事があったり、衣装の試着などをしたい場合は事前打ち合わせをしている会社を選び、希望を伝えましょう。
その場合、申し込みから打ち合わせを経て、撮影までに1〜2ヶ月ほどかかります。
春や秋は人気シーズンなため、希望日の3ヶ月前に予約をする人も。季節や日程に希望がある場合は、早めに問い合わせをして下さい。
2.打ち合わせ~撮影予約
会社が決まれば、撮影場所の希望や衣装合わせ、女性はメイクや小物の確認など、細かい打ち合わせに入ります。
人によって打ち合わせの回数は変わりますが、撮影日が決まった時点で全額か前金の支払いをする事が多いようです。
打ち合わせは事前に
・日程
・撮影場所
・衣装の希望(和装か洋装か、両方か)
・希望予算
・持ち込みたい小物
などの希望をまとめておくと、打ち合わせがスムーズです。
衣装の下に着るインナーやストッキング、足袋などは自分で用意する事が多いので、当日の持ち物も確認しておきましょう。
また、その他に確認しておくと良いこととしては
・撮影終了時間
・キャンセル料の発生する日
・日程変更などの規定
などがあります。
撮影後に予定がある場合は、終了予定時間なども確認し、余裕を持って行動できるようしっかりと準備をしておくことが大切。
ロケーションフォトの場合は悪天候時の対応方法を確認しておくと安心です。
3.当日~撮影
当日は持ち物を忘れずに!
打ち合わせで言われたアイテムの他に、使いたい小物、コンタクトレンズなど、撮影に必要なものを事前にまとめておきましょう。
また、車で移動する場合、念のため酔い止めの薬があると安心です。
当日は準備から撮影終了まで5時間以上かかる場合も。ロケーションプランなら移動が必要ですし、衣装の数によっても必要な時間は変わります。
撮影までにメイクをして、衣装に着替えます。
後はリラックスして撮影に臨んでください。
衣装一着につき1〜1.5時間ほどが目安です。
4.撮影終了~解散
撮影が終われば衣装を脱いで、必要なら撮影カットの選別をします。全データがもらえる場合は、後日データが送られてくる場合もあります。
アルバムを作成する場合は、写真の選定後、1ヶ月ほどで完成します。
フォトウェディングで気になること5つ
1.和装・洋装どちらか?それとも両方?
和装、洋装どちらかのプラン、両方着られるプランなど、会社によって着られる衣装も変わります。
衣装を持ち込めるプランがある会社もありますので、まずは相談してみて下さい。
迷ったら撮影するシーンで選んでみるのも良いですね。
京都のように古い町並みには和装が似合いますし、海や公園では動きやすい洋装でアクティブな写真を撮ることもできます。
2.小物の持ち込みは可能?
ネックレスやティアラなどの小物はレンタルに組み込まれている会社も多いです。
しかし、お気に入りのアイテムを写真におさめたいと思う人も多いはず。二人の思い出の小物などもぜひ撮ってもらいたいですよね。
ほとんどの会社は小物の持ち込みOKですが、念のため打ち合わせ時に確認しておきましょう。
持ち込みたい小物が危険なもの、大きすぎるものであれば断られる場合もあります。
多くの場合婚約指輪や結婚指輪、リングピローなどは、一緒に撮影してもらえます。
また、会社によっては手袋など、肌に直接触れるアイテムは買い取りになる場合も。すでに持っていて不要な場合は持ち込めるかを確認しておきましょう。
3.ロケーションフォト。雨の場合は日程変更できる?
雨の日の対応は撮影会社によって異なります。スタジオ撮影に切り替えたり、和装の場合は和傘をさして雨天決行の場合もあるので、打ち合わせ時に確認をしましょう。
当日が雨なら日程変更を希望するという場合は、事前の打ち合わせで可能か聞いておきましょう。
4.どういったポーズが人気?
当日は色々なポーズで撮影を楽しんでください。人気のポーズの中には、フォトウェディングだからこそ撮れるものもあるので、当日までに色々調べておくと良いでしょう。
事前にこんなポーズが撮りたいと伝えておけば、必要な小物を用意してくれる会社もあるので、打ち合わせでも希望はどんどん伝えることをおすすめします。
結婚指輪と撮るポーズ
結婚指輪を用意できるなら、ぜひ一緒に撮影を。
指輪をはめてもらう瞬間をゆっくりアップで撮れるのは、フォトウェディングならではです。
せっかくなので、色々な角度からの写真を残しましょう。
男性が婚約指輪を後ろ手に持って、プロポーズの瞬間のドキドキを再現するなどの演出も人気ですし、お二人が結婚指輪をはめた手のアップ写真も素敵です。
小さいアイテムなので、紛失には十分注意してくださいね。
二人の後ろ姿
美しいウェディングドレス姿をどの角度からも残しておきたいので、後ろ姿も撮ってもらいましょう。
手を繋いだり、腕を組んだり、遠近感を利用して雰囲気を出すなど、カメラマンさんからも素敵なアイデアを提案してもらえると思います。
お姫様抱っこ写真
新郎が新婦をお姫様抱っこして撮るポーズは、もはや定番の人気ショット。楽しいポーズは撮影の緊張もほぐれ、とびきりの笑顔が残せます。
力に自信のある花嫁さんの場合、王子様抱っこで写真を撮ることも可能です。ユニークで思い出に残る一枚になるでしょう。
おでこをつけるポーズ
二人がおでこを寄せ合って、横顔を撮ってもらうと、映画のパンフレットのような写真を撮ることができます。
恥ずかしがらず、アップで撮ったり、ハグをしたり、モデルになりきって撮ることでいい雰囲気が出せますよ。
大勢の人が見ている前では恥ずかしく感じるポーズも、二人だけのフォトウェディングなら挑戦できるでしょう。
一生に一度のフォトウェディング。こんな写真が撮りたい!という希望があれば、撮影中もどんどん提案してください。
もし思い浮かばなくても大丈夫です。カメラマンは多くのカップルを撮影してきたプロですので、素敵なポーズを教えてくれますよ。
5.フォトウェディングを少しでも安く済ませる方法
フォトウェディングの費用を抑えたい場合は以下の方法を参考にして下さい。
・スタジオ撮影にする
・撮影日を平日にする
・衣装を1着に絞る
・データやアルバムを追加しない
・割引やキャンペーンをチェックする
実行できる項目が増えるほど費用は安くなります。
しかし、せっかくフォトウェディングをするのなら、お二人のこだわりを残しつつ、費用を抑えるために何を削るか?をよく話し合ってください。
絶対にロケーション撮影がしたいのに、安いからといってスタジオ撮影を選んでしまっては後悔するかもしれません。
お二人の譲れないポイントを見極めて、費用は抑えつつ素敵な思い出を残しましょう。
フォトウェディングの失敗談!フォト婚のみは後悔が多い?
フォトウェディングをした方が、「もっとこうすれば良かった」と思ったことを紹介します。
「費用や衣装などが想像と違った」というものが多く、事前の下調べは重要なポイントです。
そのほか、
「気に入ったドレスは追加料金が必要だった。サンプルを見せてもらった時に追加料金について聞いておけば良かった」
「ヘアメイクがプランに含まれておらず、別で出費が必要になった」
「データの少ないプランにしたので、泣く泣く諦めたショットがたくさん…。値段は張るけど全データがもらえるプランにすれば良かった」
「当日大雨だったので延期を希望したら、変更は前日までの連絡が必要だった。結局スタジオ撮影になってしまった」
「メイクの仕上がりが希望と違った」
というような失敗談が見受けられます。
会社ごとにサービスが異なりますので、しっかりと比較検討してから申し込みをしましょう。
事前に予算を伝えて、追加料金が発生する可能性のあるものを把握することが大切です。
こだわりのポイントは打ち合わせ時にしっかりと確認をするといいですね。
フォトウェディングのプラン内容以外に後悔した事がある方もいます。
多いのは、両親や友人に晴れ姿を見てもらいたかったという声です。
写真だけでいいやと思っていたけれど、当日鏡に映る自分の姿を見て、「両親に見てもらいたかったな」と気持ちが変わるのは仕方のないことです。
もしもお披露目をしたい気持ちがあるのなら、フォトウェディングでも挙式ができるプランや、食事会つきプランがあるので検討してみてはいかがでしょうか。
家族や友人と写真を撮れるプランなど、フォトウェディング業界では日々新しいサービスが誕生しています。理想のフォトウェディングを実現できる会社はきっと見つかります。
まとめ
フォトウェディングは費用を抑えつつ、結婚式同様に思い出を残せる一つの方法です。
悔いが残らないようにするためには、事前の下調べや準備が大切で、プランやキャンペーンによってはお値段以上に充実した一日になるでしょう。
まずはお二人の理想の写真を思い浮かべる所から始めましょう。理想があると、撮影会社を選ぶ時の基準になります。
理想のドレスや、ヘアメイク。手元を撮るならネイルもお忘れなく。
照明などにこだわったスタジオで撮るのか、海なのか、テーマパークなのか。
フォトウェディングといえど準備は大変ですが、それも楽しい思い出になるはずです。
お二人の素敵な写真を新居に飾り、幸せな新婚生活をスタートさせてください。