引き出物とは、結婚式・披露宴の際に招待ゲストからのお祝い(ご祝儀)に対するお礼として配られる品々のものを指します。地域や家の慣習によって差が大きいことも、引き出物の特徴といえるでしょう。
かつて「引き出物」は披露宴で用意された料理の一部をゲストの家で待つ家族への手土産として持ち帰るためのものでしたが、現在は、どのゲストにも一律に渡される「記念品」としての意味合いが強くなってきています。 一方、最近の「おもてなし」の傾向として、ゲスト(の個性)に応じた「贈り分け」をするカップルが増えてきているようです。
引き出物の金額の相場
引き出物の相場としては、披露宴の飲食費の3分の1を目安に考えるといわれています。 例えばゲスト一人あたりの料理と飲み物が1万5千円の披露宴を用意する場合の引き出物は約5千円が目安ということになります。
ゲストに贈り分けする基準
多くの場合、ゲストの属性を基準にグループ分けをして、贈り分けをしているようです。
- 上司や年配親族など年齢が高いゲスト
- 友人や同僚など新郎新婦に近しいゲスト
- 家族や兄弟など直接的なゲスト
さらに遠方からのゲスト、男女別、夫婦か独身などの属性分けや、いただいたご祝儀の金額のランク分けも入り、さらに贈り分けが細かくなってくる場合もあるようです。
引き出物の選び方Q&A
Q.簡易包装OK?!選ぶ時に守るべきマナーとは?
A.引出物と引菓子の合計数は奇数が基本です。偶数は「割れる」を連想するので避けた方がいいですが、最近は気にしない人も多いです。簡易包装や熨斗紙なしのギフトも増加していますが、気にするゲストへの配慮もしておきたいところですね。
Q.会場以外のショップで手配したら、どう運べばいいか?
A.会場以外で手配する場合、まず持ち込み料が必要か、生ものの持ち込み禁止はないかなど事前に確認が必要です。そのうえで会場には搬入、保管を依頼して。購入したショップに配送サービスがある場合も多いので、活用したいですね。
Q.ふたりらしさを出すためには、どんな工夫をすればいいのか?
A.オリジナル品をオーダーメイドで作ってみても楽しそうです。ふたりがデザインした陶器やふたりの似顔絵をプリントしたものなどがおすすめです。ラッピングに凝ったりゲストの名前を入れても喜ばれそうです。どちらも準備はお早めに。