キリスト教式、神前式、人前式など、結婚式といっても様々な挙式スタイルがあります。雑誌やテレビ、広告などを見てもよく目にするのはキリスト教式のように感じますが、どの挙式にもそれぞれ素敵な魅力があるのです。知っていますか?神前式にはお嫁に行く娘の固い覚悟を表す意味も込められているんです。今回はそんな神前式に着目し、どんな魅力が詰まっているのかをご紹介します。
身も心も引き締まる、厳かな雰囲気は神前式ならでは
神前式といえば、白無垢のイメージが強いのではないでしょうか。 一般的に知られている意味として、「相手の家の色に染まる」という思いが込められているそうです。日本人女性らしい、奥ゆかしさを感じますね。しかし、本来はまた別の深い理由もあるのだとか。そこには男性とは違う、女性の芯の強さを思わせる意図がありました。結婚式には華々しく派手なイメージもありますが、ただ祝うだけではなく新しい人生を歩んでいくお嫁さんの覚悟を表す儀式でもあるのですね。
神社は馴染みがあるので、身近な存在
お宮参りに七五三など、日本人は神社に対して馴染みのある伝統的な場所です。そこで挙式することで、懐かしさに似た気持ちにも包まれながら新たな人生を歩む、というのも趣がありますよね。神社には神聖さに加え、格調高い雰囲気も持ち合わせており、新しい人生を歩む気持ちを一層高めてくれます。ご両親の世代にも馴染みがありますので、両家の絆を更に深める事も期待できそうです。また、式が終わっても神社へ訪れる行事は年に何度もありますから、行く度に挙式のことも思い出せるのも良さの一つかもしれませんね。
白無垢、袴の本当の美しさを引き出せるのは日本人だからこそ
深い意図があるのも魅力の1つですが、見た目にも美しいのもまたひとつ。 着ると背筋も延びて気持ちも改まった、という方もいらっしゃいますし、内面までも引き締めてくれるみたいですね。そして袴姿の男性もこれまた立派なものです。神前式では男性を立てる儀式がよりふんだんに盛り込まれているようで、旦那様の新たな一面も見られそうですよ。作法が多くてしっかりやれるか不安、という方も多いかもしれませんが、式の最中でもサポートしてくれます。神社の雰囲気に負けないよう、どっしりと構えて純粋な気持ちで臨めば良いのです。
大切な事を思い出させてくれる神前式
神前式の魅力、いかがでしたでしょうか。和が好きな方にはたまらない魅力がたくさん詰まっていましたね。神前式の素敵なところは、見た目はもちろん内面などの見えないところへの心配りが行き届いているところにあると思います。なぜ白無垢なのか、お色直しで赤い色打掛を着るのか、意図を知るとその奥深さには引き込まれるものがあります。大事な約束だからこそ、真っ直ぐ純粋な思いを形にするのは神前式がぴったりではないでしょうか。