結婚式の衣装といえば、女性が主導のイメージがありますが、男性だって着たい衣装、ありますよね。結婚式の主役は新郎新婦ふたりなのですから、男性も納得できる衣装選びをしたいものですね。
花嫁だけが主役じゃない!
女性が先にドレスなどを決めて、それに合わせて男性の衣装を決めるのが多いパターンだと思いますが、男性の衣装を先に決めてそれに女性が合わせる場合もあります。女性に比べて男性の方が衣装の種類が少ないので、男性を先に決めたほうが合わせやすいこともあるためです。
結婚式で着る男性の衣装:洋装編
ポイントはやはり、本人に似合うもの。色味、形、全体のバランスを考えて、まずは試着してみましょう。
素材も、光沢のあるものとそうでないものでは、顔写りが随分違いますよ。タイの形も様々で、ネクタイ結びやタイピンで止めるタイプ、蝶ネクタイなどがあります。タイにつけるアクセサリーもありますので、組み合わせにこだわってみるのもよいでしょう。
洋装の種類はこちらの5種類です。
・モーニングコート
背中が長い黒の上着に、グレーのベスト、グレーに黒の縦縞のパンツをあわせたスタイルです。午後6時までの正装。
・フロックコート
上着の前・後身頃ともに膝までの長さのあるスタイルです。昼間の礼装。
・テールコート
いわゆる燕尾服のことです。後身頃がツバメの尾のように見えるタイプ。前から見るとショートジャケットのように見えます。午後6時以降の正装。
・ディレクターズスーツ
欧米のエグゼクティブが愛用したスーツが原型となっています。比較的、一般的なスーツに近いシルエットです。昼間の準礼装。
・タキシード
絹布の襟の上着に、2本のモールがついたパンツ、カマーバンドやベストを合わせたスタイル。午後6時以降の準礼装。
洋装は着る時間帯によってドレスコードが分かれていますが、そこまで厳密にせず、似合うものを選んでもよいと思います。衣装担当や親に相談しましょう。
胸ポケットにはチーフを、左襟にはブーケと同じデザインのブートニアをつけます。黒だけではなく、白、ブラウン、ネイビーなどカラー展開も多くありますので、新婦とのドレスとのバランスを見て決めましょう。
中に着るベストはチェンジもできますので、お色直しで衣装チェンジしない場合は、ベストで印象を変えるのもよいですね。
靴は黒の紐革靴がフォーマルですが、衣装とのバランスやヒールの高さは衣装担当に選んでもらうとよいですよ。
結婚式で着る男性の衣装:和装編
男性の和装の場合、挙式時は正装である黒紋付き羽織袴を、披露宴では略礼装の色紋付き羽織袴でも構いません。花嫁と衣装の格を合わせて選びましょう。
また、男性の和装は紋の数で格が変わります。正式には、長着、羽織ともに5つ家紋を入れます。家紋は親に確認しておきましょう。レンタル衣装でも自分の家の家紋のシールを貼ってもらうことができますので、より引き締まりますね。ただ、家紋シールは追加料金が発生する場合がほとんどなので、レンタル衣装の紋をそのまま使っても差し支えありません。
女性と同じように、肌に直接触れるものは自分で用意します。肌襦袢もしくはU字の白シャツ、ステテコ、タオル、白足袋などです。草履は底の厚みが何種類かあり、女性とのバランスを考えて、衣装担当の人が選んでくれます。必ず採寸してくれますので、サイズの心配はいりませんよ。
男性メイクって必要なの?
ほとんどの場合、別料金になりますが、男性メイクを頼むこともできます。自分で整えられるならよいのですが、筆者はプロにメイクしてもらったほうがよいと思います。
男性メイクは、ヘアスタイルや眉を整えたり、薄くファンデーションを塗ったり、ナチュラルなグロスを塗ったり、などをします。いつもの髪型よりびしっと決まりますし、お顔の写真映りがとてもよくなります。結婚式は人生の晴れ舞台です。写真や映像にも残りますので、仕事で疲れた顔ではなく、明るい晴れやかな表情で臨みましょうね。
参考資料
大人ウエディングパーフェクトガイド/大泉書店
結婚準備まるごとナビ/高橋書店